リプロセル<4978.T>が急落した。24日の取引終了後、再生医療製品「ステムカイマル」による脊髄小脳変性症を対象とした国内の第2相臨床試験の結果を発表した。治験薬との関連が疑われる重篤な有害事象は発生せず、安全性が確認された。また、部分集団解析を実施したところ、プラセボ効果の影響が少なく、プラセボ群が自然歴に近いベースの高い部分集団では、ステムカイマルの効果が明らかになったという。

 一方、発表資料には名古屋大学大学院医学系研究科教授による「部分集団解析では有効性に関わるデータも得られたため、今後さらに詳細な検討が必要と考えられる」とのコメントを記載した。新薬の実用化にはなお時間がかかると受け止めた一部の投資家の売りを促したようだ。同社は今後も承認申請の準備を進めていくとしている。

出所:MINKABU PRESS