日本料理の一流店で研鑽を積むこと20年。

今まさに、和食の料理人として円熟期を迎えつつある『茂幸』の主人・菅野茂男さん。

幼少時代を過ごした実家に店を構え名店の味を継ぎ、その名に恥じぬ美味を作り続ける。

グルメな大人たちにはお馴染みの、代々木上原屈指の名店の魅力に改めて迫った!



『幸村』直伝の「花山椒のしゃぶしゃぶ」。春限定で出しており、これを目当てに訪れる客も多いとのこと

『麻布 幸村』の「幸」を冠する店名と痺れる美味しさが、心にしみる


繁華街の隠れ家はややマンネリ気味、という彼女をぜひエスコートしたい一軒が『茂幸』。閑静な住宅街の小径に佇む民家がそれだ。

ここは知る人ぞ知る実力派の割烹料理店。思い出深い生家で店を始めたのは、料理人歴23年の菅野茂男さん。

京都『祗園丸山』で2年半、『麻布 幸村』では9年間みっちりと修業を積んだキャリアの持ち主だ。



オープンは2020年4月。『茂幸』と書かれた看板込みでも、よもやここが店舗とは気づきづらい。代々木上原駅から徒歩10分の閑静な住宅街。まさに隠れ家だ


まるで友人宅を訪れたような心持ちで扉を開けると、かりんの木のカウンターを前に、店主の菅野さんが優しい笑顔で迎えてくれる。

そんなアットホームな雰囲気に自ずと緊張感も解きほぐれていくに違いない。

“何を食べたかがきちんとわかる料理”をコンセプトに提供されるおまかせコースは、旬の味を生かした料理の内容はもちろん、その時の気候やお客様に合わせ、時には味つけや量などを調節する。

それが『幸村』で学んだカウンター仕事の意義であり、真髄でもある。




二段重に入った「野菜の八寸」。旬の野菜小鉢5品が入る。



「鮑のいちご煮素麺」。アンティークな梅の塗り椀との出合いから生まれたシグネチャーディッシュ。青森の郷土料理からヒントを得ている。ともにコース(20,000円)より。「花山椒のしゃぶしゃぶ」は+5,000円


青森の郷土料理をアレンジした「いちご煮素麺」やフライに添える花山椒のタルタルなど、スタンダードな料理に独自の工夫を加えた一皿ひと皿は、和食初心者も安心して楽しむことができる。




店主の菅野さん40歳。

「師匠(幸村 純さん)からは、お客様に面と向かいながら料理を作る意義を教わりました」と語る。



代々木上原、ひいては東京中の和食好きを虜にする『茂幸』。

今のシーズンしか出合えない「花山椒のしゃぶしゃぶ」を堪能し、春の訪れをしんみりと感じていただきたい!


■店舗概要
店名:茂幸
住所:渋谷区西原2-17-3
TEL:070-1372-0319
営業時間:18:00〜(L.O.21:00)
定休日:不定休
席数:カウンター8席、テーブル4席


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