山崎銀之丞、ハラスメント発言で舞台降板!暴言連発で事務所との契約解除に民事訴訟、離婚も成立していた
今年4月に創業150周年を迎える東京の老舗劇場・明治座の“前月祭”と銘打たれた公演『大逆転! 大江戸桜誉賑』が、3月4日に開幕。
【写真】《暴君》《洗脳》《偽善》…過激な言葉が並ぶ山崎銀之丞の“意味深”なツイート
「キャストには松平健さんやコロッケさん、久本雅美さん、檀れいさんなど豪華なメンバーが名を連ねています。ただ、同じく出演予定だった山崎銀之丞(やまざき・ぎんのじょう)さんは、直前に急きょ、降板することになって……」(舞台情報誌ライター)
降板の「本当の理由」
山崎の降板が発表されたのは、開幕3日前の3月1日。理由について明治座は《体調不良(新型コロナウイルス感染症ではありません)のため》としているが、その背景について、舞台関係者はこう語る。
「稽古中に、山崎さんが年上の共演者の1人を大勢の前で怒鳴りつけて、罵声を浴びせたことがあったんです。その役者さんは、主要キャストと30年来の付き合いがある人。キャストや演出陣が、共演者への敬意に欠けた振る舞いを問題視した結果、山崎さんには降板してもらう形になったと聞いています」
開幕直前の降板劇に関しては、こんな話も。
「山崎さんは、今年6月に明治座で行われる別の舞台にも出演が決まっています。今後に向けて角が立たないよう、『大江戸桜誉賑』の出演料に関しては、公演側が満額支払う形で降板させたそうです」(同・舞台関係者)
“大人の事情”で一座を去ることになった山崎。実は、彼の言動によって起きたトラブルは、これだけではなかった。
「山崎さんは'22年1月、それまで所属していた大手芸能事務所から、九州にある人材派遣会社・A社の芸能部門に移籍。しかし、従業員に対する山崎さんの“ハラスメント”が原因で契約を解除されることになり、昨年10月に損害賠償と慰謝料を求める民事訴訟を起こされました」(制作会社関係者、以下同)
A社は山崎を受け入れるために芸能部門を新設しており、そのためにかかった費用を損害賠償請求し、従業員らに対する中傷発言などに関して慰謝料を請求している。
従業員への理不尽な態度
「山崎さんは、契約当初はA社の指示に従っていたものの、徐々に態度が変わったそうです。従業員に威圧的なメッセージを送ったり、ツイッターで自分が誤った投稿をした際に、マネージャーのミスかのように責任を押しつけたり……。会社から打ち合わせに呼ばれても“必要性を感じない”“くだらない”と応じないこともあったようです」
九州にある企業自体を貶めるような発言もあったという。
「“問い合わせ先が(九州の)本社になっているため、自分も東京から九州に引っ越したと勘違いされる。イメージがよくないので、東京の連絡先を追加するように”という内容のメッセージを送ったそうです。A社について、“しょせん九州の人材派遣屋が”という表現もあったと聞きます」
自らのために受け入れ態勢を整えたA社に、心ない発言をぶつけた山崎。その後も“暴言”は収まらず……。
「連絡に素早く反応できないと、人格を否定するような言い方をされることもあったとか。また、A社の代表のことを“プーチン”呼ばわりして、“暴君”“偽善者”など、同社のネガティブキャンペーンともとれる発言を、社外の人間にしていたそうです」
もはや信頼関係の回復は困難になり、移籍から3か月後の昨年4月下旬、事務所側から契約解除の話が出た。
「その際には山崎さんは、自身の振る舞いを深く反省していたようです。従業員に対して、“すべて自分が発端をつくった”“生意気な言動をとったことを心から悔やんでいる”“一生背負って生きていく”と、後悔の念を綴ったそう。この契約解除が原因で、妻との関係が破綻したことを明かし“離婚になります”と伝えたとも聞いています」
これで一段落……と思いきや、5月上旬、山崎は再び従業員を激しく捲し立てた。
「台本に関する問い合わせへの返事が数時間遅れたことに腹を立てたのか、“お前たちは全員狂ってるな!”“洗脳されたイエスマン”“いい年こいて自分の意見も言えないのか”“俺の仕事の邪魔だ!”というメッセージを送信。その後、6月上旬に契約が解除されましたが、度重なる暴言などに起因する契約解除とあって、受け入れ態勢を無駄にされたA社は、訴訟に踏み切ったようです」
舞台の降板理由も、A社との訴訟問題も、本当であれば“パワハラ”と言われてもおかしくない内容。事実を確かめるべく、3月上旬、山崎本人に電話で話を聞いた。
直撃に語った“嘘”
─『大江戸桜誉賑』の降板は、稽古中に共演役者を大勢の前で叱責したことが理由?
「いや、僕が椎間板ヘルニアになって、降板せざるをえなかったということだけです」
─稽古中に叱責したこと自体、なかった?
「ございません」
─出演料に関しては、満額支払われる形での降板?
「それに関しては、回答を差し控えさせていただきます」
─昨年10月、A社から民事訴訟を起こされている?
「それはノーコメントで」
─高圧的な言動があったと聞いています。
「事務所に聞いてください」
そう話すと、通話を終えた。
稽古場での出来事に関して真っ向から否定し、あくまで「体調不良」の理由を説明した山崎。しかし、彼は降板発表の前日である2月28日、自身のツイッターで《身体のメンテナンスは、ととのいました!》と、万全の状態であることを明かしている。
詳細について、山崎が現在所属する事務所に改めて問い合わせたところ、
《演技について自分への怒りもあり、良い作品を作りたいという思いもあり、稽古場でぶつけてしまいました。その後、謝罪をさせて頂きました》
やはり、共演役者を叱責したことは事実だったという。
A社との訴訟問題については、《訴訟記録のとおりで、当方から反論をおこなっております》とのこと。妻との関係について尋ねたところ、《昨年の6月に協議離婚が成立しております》と、離婚の事実を認めた。
裁判について、さらに詳しい話を聞くためA社にも問い合わせたが、「まだ係争中のことなので、詳細に関しては控えさせていただきたく存じます」とのことだった。
数多くの作品で活躍する“いぶし銀”なバイプレーヤーが、人知れず起こしていた“パワハラ”問題。輝きを失わぬよう磨くべきなのは、演技力だけではない。