【じゃない方レシピ】トロや赤身じゃなくて「血合い」でねぎま鍋作ってみた!まるでお肉でふわふわ食感♡

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ねぎま鍋って江戸発祥で、関東ではなじみのある鍋料理。まぐろのトロや赤身を長ねぎと一緒に煮込みます。農林水産省のホームページで、東京の郷土料理として紹介されるほど有名な鍋料理なんですよ。先日放送のテレビ番組『あさイチ』では、一般的なトロや赤身でなく「血合い」を使ったねぎま鍋を紹介していました。その味わいやお肉のような食感を絶賛していたので、わたしも興味津々。でも、「血合い」って買ったことがないんだった!どこで買おう…?

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まずは血合いを手に入れる

番組では、「血合い」があるかどうか魚を扱うお店で聞いてみてくださいとコメントしていました。

家から車で15分くらいのところに大型鮮魚店があるのでそこに聞いてみることにしました。「まぐろの血合いありますか?」と電話して問い合わせたところ、「いやぁ、毎朝数パックは出しているんですが、競争率が高くてねー。すぐに売り切れちゃうんですよ。朝一番で来てもらっても開店と同時に走ってくる人もいるんでねぇ。確実に手に入れられるかどうか」と言われました。

えー、「血合い」ってそんなに大人気なのー???
その鮮魚店が毎朝そういうことになっていたことにびっくりです。
朝の争奪戦の様子もちょっと見てみたい気もします。

さっそく次の日、開店するちょっと前に行って待つことに。

電話で聞いていたので、扉が開いたら早歩きで真っ先に鮮魚コーナーへ行き、お店の人に血合いありますか?と聞いたところ、ありましたありました!しかし、1パックの量がすごいです。でも迷っている場合ではありません。「魚のアラ」が売っている一角にあったのですが、そこに人が群がり、商品が次々無くなっていくではありませんか。とにかく「まぐろの血合い」を1パック、ゲット出来たので退散します。

買った「まぐろの血合い」は1パック約800gで200円でした。安っ!

血合いの扱い方

番組では魚料理店・社長の野本良平さんが扱い方を教えてくれていました。

血合いは見た目も臭みも気になる部位なので、しっかり下処理することが必須だそうです。それができればトロ越えな逸品になるとのこと。
なるほど、血合いは臭みが強いんですね。
その処理の仕方ですが、血合いは「漬け」にします。がっつり調味液に漬けて、冷蔵庫で3時間置きます。この血合いでねぎま鍋を作っていきます。

「血合いのねぎま鍋」

【材料】
まぐろの血合い…500g
しょうゆ…大さじ7
みりん…大さじ3
酒…大さじ3
砂糖…大さじ1
おろししょうが…小さじ2
おろしにんにく…小さじ2
にんにく…3かけ
水…400ml
長ねぎ…2本



【作り方】
1.血合いをブツ切りにします。
わたしの買った血合いは骨がいくつか入っていたのですが、まるで切れそうもありませんでした。なので、骨のあるところは大きいまま入っています。



2.血合いを水で洗います。
臭いは感じませんが、水が濁るので、何度か水を取り替えて洗いました。



3.水をしっかりと切ります。



4.合わせ調味料を作ります。
ポリ袋にしょうゆ、みりん、酒、砂糖、おろししょうが、おろしにんにくを入れます。



5.調味料の入ったポリ袋の中に3の血合いを入れ、冷蔵庫で3時間漬け込みます。



6.にんにくをつぶします。
まな板の上ににんにくを置き、その上に包丁を水平にして置き、手の平をのせ体重をかけます。



こんな感じでつぶれました。



7.長ねぎは5cm長さに切ります。



8.鍋に水を入れて、6の潰したにんにく(3かけ)を入れて強火にかけます。



9.沸騰したら5の血合いを漬け汁ごと入れます。



10.7を入れます。再び沸騰したら中火にします。



アクがたくさん出てくるので取ります。



11.中火のままおよそ10分煮込んで完成です。



「血合い」ってとろとろ♡柔らかく煮たお肉のよう!なんだけど…

では初体験!血合いを食べてみます。



おー、まぐろを煮ると固くなるというイメージがありますが、これは全くの別物です。
ふわふわしていてとてもやわらかいです。味も魚やまぐろというより、まるでやわらかく煮たお肉です。

スープを飲んでみます。
濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。最後にガツンとにんにくの香りがきますね。

臭みもないし、すごくおいしい。
んー、おいしいんですが…おいしいんですよ…。

でもでも…

バクバクたくさん食べられない…。

血合い、せいぜい2個でいい感じ(笑)。

それは…

臭みはないけど、クセがすごいんです。お肉はお肉でも、レバーに近い感じ。
レバーってたくさんは食べられない。そんな感じ。

逆にレバーがたくさん食べられる人にはヒットするかも。わたしはたくさんは食べなかったですけど、主人はバクバク食べていました(笑)。

血合いについて

血合いは、魚の背身と腹身の間にある、赤黒い部分です。
鉄分、ビタミンA、D、B6、B12、グリコーゲンなどが豊富に含まれます。
鉄分やビタミンの補給におすすめです。栄養価が高いのでアスリートに好まれます。貧血予防にも役立ちます。

今まで「血合い」について何も知りませんでしたが、そもそも血合いだけを買えるということ、一部の人には人気があること、びっくりするほど値段が安いこと、魚というよりお肉っぽいこと、クセが強いことなど、たくさん発見がありました。このねぎま鍋、好きな味かどうか一度お試しください。

参考文献:
からだのための食材大全 NHK出版