被爆者から聞いた体験を語り継ぐ被爆体験伝承者を育てるための事業について、課題を話し合う会合が開かれました。

被爆体験伝承者を養成する事業は広島市が2012年に始めたものです。伝承者になるためには、自らの被爆体験を伝える証言者から約2年程度研修を受ける必要があります。

しかし、研修の途中で証言者が亡くなると、その人の伝承者になることはできません。

近年、証言者の高齢化がすすみこのような事態が多発しているといいます。

伝承者たちは今後、被爆者が亡くなった後も体験を継承できる体制づくりを広島市に求める会を去年8月に立ち上げ定期的に意見を交わしています。

被爆体験伝承を未来につなぐ市民の会 藤川晴美さん「ずっと被爆100年を見通した、長いスパンでの広島の継承をどうしていくのかということを一緒にみんなで意見を出し合って、行政と一緒になって考えていく」

この会では、制度の改善を求める署名活動をおこなっていて、来月には広島市との意見交換会が予定されています。