午後9時すぎに救出された姉妹(画像は『St. Tammany Parish Sheriff’s Office 2022年11月29日付Facebook「Two little girls; one devoted dog」』のスクリーンショット)

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米ルイジアナ州で11月28日、7歳と4歳の姉妹が自宅敷地内で遊んでいたところ行方が分からなくなった。捜索開始から4時間後に無事見つかったが、姉妹は飼い犬とともに近くにある森で迷子になってしまったのだ。姉妹の母親によると、捜索隊員が犬の鳴き声を聞いたことで発見に繋がったそうだ。犬は発見当時、少女たちの周囲で唸りながら2人を守っていたという。『CBS News』などが伝えている。

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米ルイジアナ州フォルサムで暮らすアビゲイル・ボーグちゃん(Abigail Bourg、7)と妹のセシリアちゃん(Cecilia、4)が11月28日、自宅の敷地内で遊んでいたところ行方が分からなくなった。

その日、娘たちがいなくなったことに母親メアリーさん(Mary)が気付いたのは現地時間午後5時すぎのことで、当時の状況をこのように振り返っている。

「(飼い犬でゴールデンレトリバーの)“アルテミス(Artemis)”と一緒に遊んでいた娘たちは、いつの間にか姿を消してしまいました。私は6エーカー(約2.4ヘクタール、東京ドーム約0.5個分)の敷地を走り回り、夫のジャスティン(Justin)に電話して娘たちがいなくなったことを伝えたのです。」

メアリーさんは警察に連絡したのち、Facebookで「どうか子供たちが無事に家に帰れるようにお祈りください」と呼びかけた。その投稿は地元メディアによって拡散され、多くのボランティアが集まったという。

通報を受けたセント・タマニー・パリッシュ保安官事務所(St. Tammany Parish Sheriff’s Office)は、ヘリコプターやドローン、バギーなどを用いて捜索を始めた。

そして捜索開始から4時間が経った午後9時20分頃、自宅から1マイル(約1.6キロ)以上離れた森の中でアビゲイルちゃんとセシリアちゃん、そしてアルテミスを発見し無事保護した。

メアリーさんは、アルテミスの吠える声が聞こえたことで発見に繋がったと言い、当時の状況について「アルテミスは娘たちの周りをぐるぐる回りながら唸り続け、誰も寄せつけないように守ってくれていました。捜索隊員ですら2人に近づくことを許さなかったそうです」と明かした。

現地時間午後9時半頃、セント・タマニー・パリッシュ保安官事務所のFacebookでアビゲイルちゃんとセシリアちゃんが無事に保護されたことが報告されると、彼女らの身を案じていた地域住民からは次のようなコメントが寄せられた。

「神様ありがとう。2人の天使の捜査に協力した全てのみなさんに感謝します。」
「私たちのコミュニティがひとつになって協力し、全員が2人の無事を祈った結果です。彼女たちを助けてくれたみなさん、本当にありがとう。」
「このようなハッピーエンドを迎えるため、精力的に働いてくれたすべての人に感謝します。」

アビゲイルちゃんとセシリアちゃんを数時間にわたって守り抜いた“ヒーロー犬”と称えられたアルテミスだったが、アビゲイルちゃんは「ずっと前を走っていたアルテミスについて行ったら迷子になった」と話している。

そんなアルテミスに対し、ジャスティンさんはこのように述べた。

「娘たちはアルテミスを追いかけて森に迷い込んでしまいましたが、私たちはアルテミスを許しました。アルテミスが毛布や靴を噛んでもしばらくの間は免罪で、叱ることはないでしょう。だってアルテミスのおかげで娘たちは無事に帰ってくることができたのですから。」

画像は『St. Tammany Parish Sheriff’s Office 2022年11月29日付Facebook「Two little girls; one devoted dog」』『Mary C Bourg 2022年11月29日付Facebook「Our babies are home safe!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)