人気シリーズ「転生したらスライムだった件」の初のアニメ映画として、原作者・伏瀬さんがストーリー原案を手がけた完全新作の「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」が2022年11月25日(金)から公開されています。

大阪ステーションシティシネマではリムル役・岡咲美保さんとバンダイナムコフィルムワークスの杉本紳朗プロデューサーが登壇しての舞台挨拶が行われました。

【公式】「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」

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以下、舞台挨拶の様子をまとめています。なお、上映後の舞台挨拶で、かなり踏み込んだところまで含むトークが行われたため、ある程度抜粋した内容となっています。

MC・FM大阪 淡路祐介さん(以下、MC):

「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」で主人公のリムル・テンペスト役を務めた岡咲美保さんと、本作プロデューサーの杉本紳朗さんです。どうぞ、大きな拍手をお願いいたします。

(会場拍手)

MC:

皆様に手を振ってご登場いただきました。ようこそ大阪にお越しいただきました。

リムル役・岡咲美保さん(以下、岡咲):

いやー、来られて嬉しいですね。

プロデューサー・杉本紳朗さん(以下、杉本):

本当ですね、もう、たどり着かないんじゃないかと思ってました。

岡咲:

本当に、怒涛のスケジュールで動いておりまして。

MC:

昨日は九州での舞台挨拶だったということで、西日本を行脚する勢いで各地回られております。それでは、会場の皆様にご挨拶をいただきたいと思います。まずは本作の主人公、リムル様役の岡咲美保さんです。

岡咲:

はい。リムル様役の岡咲美保と申します。

リムルのパネルと岡咲さん



杉本:

様がついちゃった。

岡咲:

様をつけていただくのは初めてですね。

MC:

魔王様ですから、敬称をつけないとということで。

岡咲:

すごい尊敬を込めていただいてありがとうございます。大阪に「転スラ」のイベントで来るのは2度目、約4年ぶりということで、大阪の皆さんと久々にお会いできてうれしく思っております。あと、上映後のトークだということで、いろいろ話せるのもうれしいなと思います。本日はよろしくお願いいたします。

MC:

続きまして本作のアニメプロデューサー杉本紳朗さん、お願いします。

杉本:

バンダイナムコフィルムワークスの杉本と申します。ちょっと照明が眩しくて、お客さんのお顔を見たいのでさっきからこうやっててごめんなさい。



岡咲:

お顔を見てたんですね。

杉本:

そうなんですよ。どういう方が来てるのかなってマーケティングをしないと。4年前に先行上映で大阪に来たときには、しゃべっちゃいけないことをしゃべってしまって「まずい」と思ったんですが、来たお客さん、誰もSNSでそのことをいわなくて。めちゃくちゃ怒られるところだったんですけれど。なので、今日もなにか口が滑ってしまったら……

(笑)

岡咲:

ちなみに、何を言われたんですか?

杉本:

全何話か言っちゃいけなかったのに「全24話楽しんでください」って(笑)。大阪の方は口が堅いから、今日もなんでも話せる。

岡咲:

口が滑る前提なんですね(笑)

MC:

4年前に一度お越しいただいていたんですね。

岡咲:

そうなんです。さっきちょっと杉本さんと大阪は2度目ですねとお話ししていて、4年前、第1期第1話の先行上映会ぶりです。そのときは全然人前で話すということに私自身が慣れていなかったんですけれど、今日はちょっとはリラックスしてしゃべれるかなと思います。

杉本:

そうですね、あのときは花守さんがいたので、なんとかなりましたね。

MC:

プライベートでお越しになったことはあるんですか?

岡咲:

岡山県出身なので、ちょっと旅行に行くとかお出かけするとかで、USJとか大阪城とか、観光スポットはだいたい行ったんじゃないかなというくらいには遊びに来ていました。なじみのある地域ではあるという感じですかね。

MC:

今日は楽屋でたこ焼きを食べられていたと。

岡咲:

そうなんです。「たこ焼き食べたいねー、食べれるかなー」みたいな話を延々としていたら気を遣っていただいて、楽屋に大量のたこ焼きが運ばれてきまして。たくさん食べて、SNSにアップしているのでよかったら見てください。



杉本:

たこ焼き……?楽屋が違いますもんね。

岡咲:

……えっ、まさか。

杉本:

いやいや、差し入れはいただきました。たこ焼きじゃなくて、大量のリポビタンDを。たこ焼きはあとで温かいのを買いまーす。

MC:

(笑) さあ、映画公開初日の25日から福岡、岡山など舞台挨拶イベントを行い、各所の盛り上がりを肌で感じられたと思いますがいかがでしょうか。

岡咲:

大阪のお客さんも優しそうですよね。ぼんやりとした言い方ですけれど、このご時世なので皆さんマスクをしてくださっているのもあって、「みんな同じ気持ちでいてくれているな」とか「杉Pのギャグ受けてるな」とか、目元の表情しか読み取る材料がないんですけれど、今日はみなさんすごく優しい目をしているなと。

MC:

笑っていただいたり拍手していただいたりはOKなので、ぜひ盛り上げていただきたいと思います。それでは、映画についてもお話をうかがっていきましょう。みなさん、いま見終わったところですが、いかがでしょうか?

(大拍手)

MC:

この拍手にも現れている通り、本当に皆さんに楽しんでいただけたと思いますけれども、改めてお二人の今のお気持ち、いかがでしょうか。

岡咲:

11月25日公開ということで、あっという間に時が来て、いざ公開となると、やっぱり早く見ていただきたいという気持ちと、見ていただいた後に面白いと思っていただけるだろうかという気持ちと……。リムル役としての責任感もあって、期待とともに不安もずっとあるんですけれど、今の拍手だったり、SNSで「何度も見たい」と書いてくださったりして、それが私のところにも届いているので、それがすごくうれしくて、誇らしい気持ちで今を迎えられているなと思います。

MC:

公開までのカウントダウンとかもあって、期待感が高まっていましたもんね。

岡咲:

そうなんです。なので、今はほっとしています。

MC:

杉本さんはいかがでしたか?

杉本:

いやー、長かったですね。そろそろ胃がなくなるんじゃないかと思いつつ(笑)。今なお、本当に胃がなくなるんじゃないかと、ずっとプレッシャーです。会社でも期待値の高い作品で、本当にファンの方々に刺さるかがずーっと不安だったんですけれど、皆様の顔を見てちょっと安心しました。

MC:

責任ある立場ですからね。岡咲さんは「転スラ」初の映画化の話を聞いたときのファーストインプレッションはいかがでしたか?

岡咲:

うれしかったですが、同時に、どういう感じのお話をやるんだろうと思いました。原作が続いているので、TVアニメの続きみたいなところをやるんだろうかとか思っていたんですが、まさかのオリジナルストーリーで、その設定が、「ヒイロ」という大鬼族(オーガ)の生き残りがいるというのは、本当に天才的な発想だなと思いました。ただ転スラの映画をやりますというだけではなく、「転スラ」を広げたいという理由でオリジナルストーリーになるのはすごいなと思いました。

MC:

杉本さん、完全オリジナルストーリーということで、映画を作るにあたって苦労された点など多いのではないかと思いますが。

杉本:

我々の無茶なオーダーに対して、ストーリー原案の伏瀬先生に、本当によく応えていただいたなと思います。本編には影響を与えないながらも「転スラ」であるというのが大事で。TVシリーズの本筋についてはTVシリーズとして広く見ていただきたいというのがあって、今回の劇場版はお祭りとしてオリジナルストーリーにするというのははじめから合ったんですけれど、そこを本当にうまく伏瀬先生に考えていただいたと思います。

MC:

アニメが映画になるときには総集編という形もあったりしますが、オリジナルストーリーにしたところにすごくこだわりを感じました。

杉本:

そうですね、どうせやるならというのもありましたし、あと総集編は無理だろうと。シズの話で終わっちゃう(笑)

岡咲:

時間が足りないですねえ。

杉本:

もしくは三上悟の話をやるか、どっちかでした。

岡咲:

ああー、(自分を指さして)出ない!(笑)

杉本:

出ないですね(笑)

岡咲:

でも確かに、寺島さん節のリムル……というか悟、気になりますよね。

杉本:

みなさん、入場者特典をもらったと思うんですけれど「紅蓮の絆 0巻」でよかったですよね。「転スラ 0巻」だったらきっとゼネコンの話ですよ。

岡咲:

そっか……ちょっと見たいですけどね。

MC:

本当に今回のオリジナルストーリーは楽しませていただきましたけれど、「紅蓮の絆編」ということで、「転スラ」を一緒に作り上げてきたお二人も、やっぱり強い絆があるんじゃないかと思いますが……。

岡咲:

それはもう、この質問が何度目かちょっとわからないぐらいに聞いていただいていますけど(笑)。ほんと、新幹線の中とかでしゃべっていても、仕上がらないんですよね、この話。

杉本:

仕上がらないといったらまるで「ない」みたい(笑)。私はもう、岡咲さんには新人のころからリムル役をやってもらって、岡咲さんという声優さんの活動にすごく注目していて、CDデビューもされてね。

岡咲:

ありがとうございます。

杉本:

初回版のCDを初日に買って、すごいな、駆け上がってくるなって思っているんですけれど、一番初めのライブには呼ばれなくて。弊社レーベルではないしな、と。いや弊社じゃなくなったんですけれど。

岡咲:

あ、あの……お世話になっております。その節は、あの、大変失礼いたしました。

杉本:

いやいやいや、これはほんと素敵な絆で。

岡咲:

じゃあ、どうしよう、どうしよう。

MC:

杉本さんにお客さんとして来て欲しいなっていうことですよね。お仕事ではなくて。

杉本

あれ?淡路さん、敵でした?

岡咲:

確かにそうですよね。本当に価値のあるものだと思ってくださったら、皆さんと同じ条件で応募から始めていただくという。

杉本:

いやもう、目をつぶったらライブが見えるから大丈夫です。

淡路:

まあ、そういった素敵な絆で本作を作られたお二人でございますが、今回の作品で印象に残っているシーンなどありましたらぜひ。皆さんも見たばっかりなので、ネタバレもOKということで。

岡咲:

ずっと温めていた、あの話をしますか。【***ここに重要なネタバレトークがありました***】ずっとこのエピソードをいいたくて、最後まで温めていて、やっと大阪で初めて言えました。見ていただいた方は、いろんなグッズになぜシークレットがいっぱいあるのか、気付いていたと思うんですけれど。

杉本:

あの、このあたりはちょっと。

岡咲:

あ、本当に信用の塊なんですね、大阪の皆さん。

杉本:

そう、だから最初にあの話をしたんじゃないですか。楽しみにしている方もいらっしゃると思うので、難しいとは思うんですけれど、ネタバレはしない程度に、楽しかったよと伝えてもらえるのがいいのかなと思います。

MC:

確かに、びっくりしましたよね。

杉本:

これも伏瀬先生のアイデアで、こちらは「マジで?いいっすか?いいっすか?」という感じでした。

MC:

劇場版ならではのもう一度見たくなるポイントなどがあればうかがいたいなと思うんですけれど、岡咲さんいかがですか?

岡咲:

テンペストにヒイロがやってきて、怪しい人じゃないよということがわかったあと宴会みたいなシーンがあるじゃないですか。そこでシオンがリムルのことをすごいですよと褒めまくるんですけれど、そこで「いや〜それほどでも」とか言っているアレ、全部アドリブなんです。意外と尺があるなぁ、どうやって埋めようかなぁと思って、最終的には「アハハハハ」と笑うっていう。

杉本:

そのアドリブ、ちょっとカットしているのでごめんなさい。その、すごく頑張っていただいた後、最後の音付けの作業の時にいろんなところをテンポ感に合わせていくので申し訳ないなと思いながら……。

岡咲:

おかしいですね、私、カットされたやつを初号試写で見てますよね?

杉本:

そうですね。

岡咲:

私、都合のいい記憶で喜んで見てました。

杉本:

本当にちょっとだけです。「アドリブ」というと、ドラマだと役者さんがその場でやっているんだと思うんですけれど、アニメだと台本に「アドリブ」と書いてあるんですよね。

岡咲:

アドリブさえ略されて「AD」ってなっていて、ここからここの尺を、このキャラだったらこういう感じで言うだろうなって。あくまで妄想なんですけれど。

杉本:

民衆の人たちがしゃべっているシーンも全部アドリブで、兼ね役の人たちがそれっぽい話を何度も何度も録っています。岡咲さんは主役で声が目立っちゃうから……。

岡咲:

でも、第1期のころは大人の女性な声を出して「リムル様〜」ってやってました。だんだん心が苦しくなってきて(笑)

杉本:

ガビルコールも。

岡咲:

ガビルコール、そうなんですよ。男性が多いので、後ろの方で低い声を出してました。

杉本:

そういった細かいところまで、もう1回2回と見ていただきたいと思います。

MC:

まだまだお話を伺っていきたいんですけれどもそろそろお時間が来てしまったということで、最後に会場のみなさんにメッセージを一言ずついただいてもよろしいでしょうか。

杉本:

本日はお越しいただきましてありがとうございます。本当に毎日不安の中、スタッフ一同、頑張って最後まで作り上げました。皆さんにみていただいて本当にうれしく思っています。スタッフの励みにもなりますので、TwitterなどいろいろなSNSで感想をツイートしていただけるとありがたいです。私としては、「転スラ」のすべてをアニメ化するということを目標に動いております。「転スラ」劇場版をそのステップの1つとして頑張っていきたいので、ぜひ引き続き応援をしていただければと思います。よろしくお願いいたします。

岡咲:

改めまして、リムル役の岡咲美保です。今日は転スラの劇場版を見に来てくださり、ありがとうございました。ラストスパートの舞台挨拶ということもあって、温めてきたエピソードなどで皆さんと盛り上がれてよかったです。ちょっと秘密にしておいてねみたいな、心の重荷を背負わせてしまったんですけれど(笑)、それくらい細かいところでも盛り上がれて、楽しい舞台挨拶になったかなと思います。転スラを今後も是非楽しんでいただいて、3期、4期、5期とやっていきたいんですけれど、まずは3期が決まっていて、劇場版も成功できればと思っていますので、ついてきてもらえるとうれしいです。今日はありがとうございました。





「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」は2022年11月25日(金)から絶賛公開中です。

『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』本予告【11月25日(金)公開】 - YouTube