50代、手持ちのキッチングッズは13個だけ。圧力鍋や家電を手放すことができた理由
増えがちなキッチン道具。「体力に自信がなくなってくるアラフィフこそ、毎日の“職場”であるキッチンをスッキリさせることが大切です」というのは、シンプルライフに定評がある本多めぐさん。ここでは、本多さんがキッチングッズを減らすことができたコツを詳しく聞きました。
50代のキッチングッズが「少なくていい」理由とは
長年台所仕事をしていると、どうしても増えるのがキッチン用品。
新しい料理に挑戦する、お菓子をつくる、離乳食をつくる、お弁当をつくる…いろんな理由で、その時々に必要なキッチン用品は増えていきます。
100円ショップで新製品を気軽に「ついで買い」するかもしれません。
今回は、そんな増えがちなキッチングッズを減らすコツをご紹介します。暮らしが変わるアラフィフのタイミングで、片づけられるものは片づけてしまいましょう。
●キッチングッズを厳選。今使っているのは13個!
アラフィフ夫婦ふたり暮らしのわが家。現在持っているキッチングッズを数えると、13個でした。
毎日必ず使うものは、まな板、包丁、菜箸の3つです。
ひんぱんに使うものは、しゃもじ、フライ返し、お玉2種、計量スプーン、キッチンバサミ。
お玉が2種類あるのは、ひとつは汁物用の普通のお玉で、もう一つは炒め物にも使えるシリコン製の浅いタイプ。カレーや麻婆豆腐など、汁っぽいオカズをすくうときに便利なんです。常時出してあるのはこれだけです。
●使う頻度が低くても手放せないキッチングッズは?
そのほかには、包丁研ぎ器、ピーラー、おろし金を持っています。これらは使う頻度が低いため、引き出しにしまっています。
また「缶切り・栓ぬき・コルク抜き」の3つの用途で使える便利グッズを持っています。稀にワインをあけたり、非常食をあけたりするときに使います。めったに使いませんが、必要なので持ち続けています。
一般家庭にあるようなトング、ゴムベラ、泡立て器は手放しました。泡立て器とゴムベラは、お菓子づくりの必須アイテムですが、年を取って優先順位が変わり、お菓子をつくらなくなったので手放せました。
トングは熱いものを持つときに安定して便利ですが、菜箸で代用できるのでなくしました。
●ミキサーや圧力鍋を手放すことができた
大きめなものでは、ミキサー、ホームベーカリー、圧力鍋などもありました。しかし凝った料理をつくるエネルギーがなくなってきたので手放しました。
このように自分の中でブームが去ることもありますし、ラクしたいという気持ちが年齢と共に強くなった気もしています。
また狭いマンション住まいでスペースが限られているため、「置いておけないから手放す」という判断がしやすかったと思います。
●持っているキッチングッズは13個!
<常時出しているキッチングッズ>
・まな板
・包丁
・菜箸
・しゃもじ
・フライ返し
・お玉 2つ
・計量スプーン
・キッチンバサミ
<使う頻度が低いキッチングッズ>
・包丁研ぎ器
・ピーラー
・おろし金
・缶切り・栓ぬき・コルク抜きという3つの用途で使える便利グッズ
増えがちなキッチングッズを減らすコツ3つ
わが家のキッチングッズは13個。多すぎず、少なくて困ることもなく、ちょうどいいと感じています。
これまでキッチングッズを厳選してみて、後悔なく減らすコツは3つあると感じました。
●1:役目の終わったキッチングッズを見極める
使わないもの、出番が極端に少ないものを手放すことです。たとえば、子どものお弁当づくりが終わったとき。お弁当箱、箸とケース、アルミカップなどはもう使いませんよね。
このあと年に数回使う程度なら、必要なときだけ普段使いの保存容器にお弁当を入れたり、買ってすませることも可能です。「いつか使うから」と取っておくのは1年くらいにして、それが過ぎたら手放してよいと思います。
●2:代用できるものは手放す
たとえば、私は調理用にトングを持っていました。つかみにくい塊肉をつかんだり、ゆでたパスタなど熱々の麺類を取ったりと便利だからです。でも、菜箸で代用できるため手放しました。
また、ゆで卵カッターもありましたが、包丁やスプーンでも細かくできるため手放しました。泡立て器もありましたが、卵や小麦粉を溶くときくらいしか使わないので、菜箸で代用しています。
多少の不便さはあっても、使う頻度が低ければ、手放してもさほど困りません。それよりキッチンがスッキリして家事がやりやすくなるメリットのほうが大きいと感じています。
●3:料理のバリエーションを絞る
中華も洋食も極めると道具が増えるので、そこそこおいしい家庭料理のレパートリーだけで回すのがおすすめ。本格的な料理は、外食やデリバリーで楽しむ。そう決めると、家に置くものは絞れます。
私の例ですが、パンづくりをやめてグッズをすべてなくし、そのかわりに市販のパンを買うことにしました。おかげでだいぶものを減らすことができたのです。
また、凝った料理はそのままつくると大変なので、ネットのレシピを見て簡単にアレンジされたものをつくるようにしています。専門店のような本格的な味を目指さず「そこそこおいしい」家庭料理でOKだとわりきっています。中華料理などは市販の「○○の素」を買ってきて簡単につくることもできますね。
●ズボラな人、体力に自信のない方こそキッチン整理を
このような考えで整理していけば、キッチンもだいぶスッキリするのではないでしょうか。ものが少ないキッチンは探しものの必要もなく、掃除もラクに。
ズボラな人、体力に自信のない方こそ、毎日の「職場」であるキッチンをスッキリさせて、家事の負担を少しでも減らしてみませんか。