数年間、八重洲線ルートが断たれます。

KK線の廃止、めどが見えた

 東京都と千代田・中央・港の3区は2022年9月20日(火)、有楽町・銀座・新橋周辺地区および京橋三丁目東地区に係る都市計画案の説明会を開催しました。


首都高C1(奥)とKK線をつなぐ京橋JCT。このわずかな部分が首都高8号線にあたるが、これも廃止される(ドラレコ画像)。

 首都高に接続し、銀座に道路ネットワークを築いている「KK線」こと東京高速道路の廃止を前提とした地域の開発計画に関するもの。KK線は首都高の日本橋区間の地下化、それに伴うC1都心環状線の代替路「新京橋連絡路」を建設するうえで、役目を終えることから、廃止して上部空間を緑道化する方針が決まっています。

 その上部空間「トーキョースカイコリドー」へは、既存の出入口スロープなどを活用し、沿道5か所で階段やエスカレーターが設けられる見込みです。このほか、KK線隣接地の開発も3か所で予定されており、今回、そのうち「京橋三丁目東地区」の詳細が明らかにされました。

 地下鉄銀座線京橋駅に直結の東京スクエアガーデンから中央通りを挟んだ向かい側、KK線の新京橋出口に隣接して、地下4階、地上35階建の高層ビルが建設されます。東京都都市整備局によると、この前後300mは、建物とともにスカイコリドーを先行して整備するということです。

 建物は2025年度着工、2029年度竣工予定で、スカイコリドーの一部も、同時竣工が目指されています。

 では、その建物・スカイコリドーの竣工以前に行われるであろうKK線の廃止はいつなのでしょうか。

 現在の計画では、スカイコリドーの事業着手は2022年から「おおむね5年後」、つまり2027年の目標とされています。東京都都市整備局によると、それまでにKK線は全線廃止の見込みで、さらに、接続先を失う首都高八重洲線もいったん通行止めになるといいます。

 2035年には、C1都心環状線の代替路として、C1と八重洲線を地下でつなぐ「新京橋連絡路」が完成する予定ですが、それまでの数年間、首都高八重洲線も使えなくなる見込みだそうです。