「幼児のバス置き去りも防げる」路線バス機器老舗が開発の一手とは
すごく単純、でも大切なことを知らせてくれます。
これで置き去りなし? 「車内点検を注意喚起する装置」開発
2022年9月5日、幼稚園の送迎バスに置き去りにされた幼児が死亡する事件が発生し、大きな話題となりました。こうした状況を受け、バス機器の老舗レゾナント・システムズ(横浜市)が、ひとつの対策商品をうちだしました。
幼児バスのイメージ(画像:写真AC)。
その商品は、「車内点検注意喚起放送装置」と呼ばれるもの。バスのエンジンを切ると、それに連動し「車内点検を行ってください」と音声が流れるものです。点検完了後、赤いボタンを押すまで放送が繰り返されます。
たとえば、バスの後部に設置すれば、車内を通らないと放送を止めることはできなくなります。これにより乗員の残留などの確認漏れを防げるとのこと。スクールバスや送迎バス、路線バスへの設置を想定しています。
デフォルトの放送以外に、オプションで要望に応じた音声に変更も可能。音声にメロディを付け加えたり、タイマー放送もできるといいます。
装置は9月16日に発売し、本体価格は3万3000円から(取付工賃など別途)。レゾナント・システムズによると、昨今、終点時の乗客の降車確認や、車内の点検の確認を促す機能の問い合わせが増えていたそうです。