(C)Getty Images

写真拡大 (全2枚)

(C)Getty Images

 ライバルの目前で放った30号アーチは、大きな価値を持っているようだ。

 エンゼルス大谷翔平は現地8月31日(日本時間9月1日)、本拠地でのヤンキース戦に「3番・DH」で先発出場。6回の第3打席に決勝打となる逆転3ランを放ち、チームを3−2の勝利に導いた。

【動画】「MVPレースに最終弁論」と地元紙が太鼓判!ジャッジの目前で放った、大谷翔平の豪快30号アーチの映像はこちら


 昨季最多勝のコールを打ち砕いた決勝3ランは、MVPレースでも優位に立つ一発だった。大谷とア・リーグMVPを争うヤンキースのジャッジは、この日まで51本を放ち、本塁打ランキング1位を独走。ア・リーグ新記録となる63本ペースでアーチを量産する大砲を、今季のMVPに推す声は多い。

 しかし、この日に大谷が達成した1シーズンでの「10勝&30本塁打」は、MLB史上初だ。これを受けて、地元紙『Los Angeles Times』は「ショウヘイ・オオタニは、30号本塁打でMVPレースの最終弁論を力強く締めくくった」と題したレポートを掲載し、同記事のなかで6回の逆転3ランをピックアップ。「オオタニは自ら『最も価値ある選手』と宣言した」とMVPレースでの優位性を指摘した。

 大谷は現時点で「502」の規定打席をクリアし、規定投球回数の「162」まで残り「34」イニングと迫っている。現実的に視野に入った”投打規程Wクリア”を達成すれば、これもまたMLB史上初である。

 シーズンも終盤に入り、熱を帯びてきたMVPレースを制すのは、やはり日本の至宝なのか。残り試合から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]