10月末に栃木県内を舞台に初めて開催される「全国障害者スポーツ大会」に向けて、宇都宮市は9月から障がい者手帳アプリを提示することで市の公共施設の利用料金の免除手続きができるようにする取り組みを始めます。

宇都宮市が9月1日から導入するスマートフォン向けのアプリは「ミライロID」です。アプリは利用者本人が障がい者手帳の情報を登録しアプリ上で管理するもので、鉄道やバス、タクシー、自治体など約3500の事業所で利用できます。

10月に県内で開催される全国障害者スポーツ大会に向けて障がい者の利便性を向上させることが目的で、アプリの画面を提示することで市が管理する観光施設やスポーツ施設など約120カ所の使用料の免除手続きができるようになります。

これまでも障がい者手帳を提示すれば免除の手続きはできましたが、自治体によって書式が異なり手続きに時間がかかることもありました。アプリでは手帳の情報が統一された書式で表示されるため、手続きがよりスムーズに行えるということです。

県内の市町では初めての導入で、佐藤栄一市長は「県民や、全国障害者スポーツ大会をきっかけに訪れる人に気軽に活用してもらいたい」と呼びかけています。