Xiaomiは中国・北京で開かれたイベントにて、初のフルサイズ人型ロボット「Cyber One」を公開しました。昨年8月に犬型ロボット「CyberDog」を発表してから1年後のことで、米テスラの人型ロボット「Optimus」の手強いライバルとなりそうです。

↑Image:Xiaomi

 

このCyberOneは、身長177cm、体重52kgでほぼ人間サイズのロボットです。愛称は「Metal Bro」(鋼鉄兄弟?)で、なぜか星座の「獅子座」も与えられています。ロボットの顔には湾曲した有機ELパネルが使われており、リアルタイムでインタラクティブな情報が表示できるそうです。

 

また世界を3Dで認識でき、2つのマイクにより「85種類の環境音と人間の感情45タイプ」を聞き分けられるそうです。これにより幸せを感知したり、ユーザーが悲しんでいるとき慰めたりできるとのことです。

 

Xiaomi独自開発の全身制御アルゴリズムを搭載しており、13の関節により合計21の自由度を備え、各自由度は0.5ms以内に応答ができるそう。上肢(腕)のアクチュエーターは最大30Nmトルクを出力できつつ、最小で1Nmによる精密な動きも可能で、優しく触れることができると説明されています。

 

また脚部には、「最大300Nmの瞬間トルク」が出せるアクチュエータを搭載しているとのこと。ステージでは実物が歩く姿がデモされており、よちよち歩きながらも腕を振って司会に近づいたり、なぜかファイティングポーズを取ったりしています。

 

今すぐにでも発売できそうな完成度にも見えますが、今の段階では1台60万元〜70万元(約1187〜1380万円)になってしまうため、企業として量産できると判断するまで、しばらくかかるだろうと語られています。

 

このCyberOneは人型ロボットの第1世代に過ぎないということで、数年後には小さくしたりシンプルかつお手ごろ価格にした量産モデルが家庭に送り込まれ、しだいに日常に溶け込んでいくのかもしれません。

 

Source:Xiaomi
via:Engadget