免許証に書かれた謎の「12桁の数字」 最後のひと桁で意外な事実がバレちゃう!? 隠された意味とは

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免許証に書かれた「12桁の数字」の意味とは

 運転免許証には、氏名、生年月日、住所などさまざまな情報が記載されています。
 
 また、免許証の下部には例えば「番号第639012345621号(編集部作成)」のように、12桁の番号が割り振られています。
 
 この免許証番号は、交付された年や公安委員会が独自に管理する数字などの意味があります。
 
 なかでも末尾の12桁目を見ることであることが分かるといい、番号のなかで唯一、12桁目が変わる場合もあるといいます。では、どういった意味合いがあるのでしょうか。

運転免許証の12桁の数字の秘密とは (画像はイメージ)

 12桁目となる最後の1桁は、紛失や滅失による運転免許証の再交付回数を表しています。

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 運転免許証を初めて取得した際は、「0」ですが、免許証を紛失するなどして再交付してもらうと、この数字が「1」に変わり、それ以降も再交付の回数に応じて値が増えていきます。

 では、免許証の紛失や滅失が続き、再交付が10回を超えてしまうとどうなるでしょうか。

 これについて、警察庁交通局の「運転免許証の番号の形式及び内容について」の資料では以下のように記載されています。

「再交付回数10回以上については10回の場合は『1』、以下回数に応じて1を加えた数とする」

 このため、一度でも再交付を受けると「0」に戻ることはありません。

 なお、更新時は新しい免許証が交付されますが、通常の更新は免許証番号に影響のある「再交付」にはあたらず、12桁目は変更されません。

※ ※ ※

 では、残り11桁の数字にはどういった意味合いがあるのでしょうか。

 頭の1、2桁目は、最初に免許証の交付を受けた都道府県のコード番号を表しています。

 免許証を交付する各都道府県の公安委員会には、例えば東京であれば「30」、大阪であれば「62」などとコード番号が割り振られています。

 なお、東京都で免許を取得した後、別の道府県に引っ越して更新してもコード書き換えられることはなく、最初に取得した数値のままとなります。

 次に3、4桁目は初めて免許証を取得した年の、西暦下2桁を表しています。例えば、2000年に取得したのであれば「00」、2022年の場合は「22」といった具合です。

 このため、最初の4桁が「6390」の場合、兵庫県(63)で1990年に免許を取得したということが分かります。

 5桁目から10桁目にあたる6桁の数字は、免許証の交付番号で、交付年ごとに一連番号が付与されます。

 11桁目は、チェックデジットです。これは、免許証番号を入力する際などに、その番号に誤りがないか検査するためのコードで、「モジュラス11」と呼ばれる計算方式により算出した1桁の数字です。

 このように、免許証にはそれぞれ意味がある数字が割り振られており、氏名や住所のほか免許証の紛失・再交付歴といったことまで読み取ることが可能といえます。

 様々な情報が書かれている免許証は、なくさないように気をつけましょう。