立憲民主党・泉健太代表「国葬」容認から一転「答えを出すには早すぎた」ブレブレの姿勢に「ガッカリ」の声
泉健太代表(写真・時事通信)
立憲民主党の泉健太代表が、7月16日、銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の国葬について言及した。容認から一転、慎重な姿勢を見せたことに、波紋が広がっている。
岸田文雄首相が国葬の実施を発表した14日、泉代表は「国葬については、その性質から厳粛におこなうものであり、元総理のご冥福を祈りつつ、静かに見守りたい」との談話を発表。
だが、15日になってツイッターに、
《国葬の件、私は「静かに見守りたい」と述べました。安倍元総理が銃弾に倒れ、まだ1週間です。今はまだ、元総理に対する毀誉褒貶も、政府の悼み方についても様々な情報が巡り、議論が湧き上がる時期。岸田総理が政治的に急ぎ過ぎたことが混乱を招いています。政府は追悼のあり方を熟考すべきです。》
と書き、16日になって「答えを出すには早すぎた」と語ったのだ。
「泉代表は、16日になって『国葬がふさわしいかどうか慎重に議論すべきだった。答えを出すには早すぎた』と語り、『政府の考えてることについて、その精査もしなければならない』として、閉会中審査を求めました。
実際、国葬をめぐっては野党のなかでも意見は割れていますが、とりわけ泉代表の姿勢は “ブレブレなのでは?” と、悪目立ちしています」(政治ジャーナリスト)
14日に容認の態度を見せた泉代表には、支持者からも批判の声があがったという。
「立民の小川淳也政調会長も、『首相としての功績は十分あるので、政府は国葬の判断をしたのだろう』と理解を示していました。しかし、“国葬をあげるほど神格化してしまっていいのか” と考え、安倍氏の国葬に反対している立民支持者も多い。
また、『静かに見守りたい』という曖昧な言い方についても、《しっかりと立場を示せないのか?》という批判がありました。これでは、世間の声に左右されて態度を変えたと取られてもおかしくありません」(同)
一方、立民の辻元清美議員は16日、ツイッターで反対の姿勢をはっきりと示している。
《安倍元総理の「国葬」に反対します。どんな功績や基準で判断されたのか不透明。私も安倍元総理の死を悼んでいます。しかし安倍政治の功罪はしっかり検証されるべき。それを封印して「国葬」に踏み切ることは、国民の分断につながりかねないと懸念しています。岸田総理、再考を!》
煮え切らない泉代表の態度に、ネットでは不信感をあらわにする声が寄せられている。
《言ってることがあやふやすぎるよー。辻元さんのほうがぶれてない》
《比較的ハッキリ意見を言う政治家だと思っていたのでガッカリ》
《立憲民主党議員たち、容認から反対、今後、国会での発言の真意の確認は、信用と信頼を著しく低下させる、党の存続が問われるよ》
意見が噴出する状況を、泉代表は取りまとめられるだろうか。