シコルスキーと比べると手堅くまとめた感じ?

シコルスキーに続きベル・テキストロンも新型機を公開

 アメリカの航空機メーカーであるベル・テキストロン社は2022年7月13日、現在開発中の新型機ベル360「インビクタス」に関して、プロトタイプの完成率が90%以上になったとしてその動画と画像を公開しました。

 同機は、アメリカ陸軍が推し進めている「将来型攻撃偵察機」(Future Attack Reconnaissance Aircraft)プロジェクトに関連する機体です。

 このプロジェクトは英名の頭文字から「FARA(ファラ)」と呼ばれており、2014(平成26)年に退役したベル製の偵察・観測ヘリコプターOH-58「カイオワ」の後継を生み出すために、2018年からアメリカ陸軍により開始された計画です。


ベル・テキストロンが開発中の将来型攻撃偵察ヘリコプターベル360「インビクタス」。武装は機首に20mm機関砲、機体中央に各種ミサイルやロケット弾などを搭載するための複合型ランチャーを備える(画像:ベル・テキストロン)。

 FARAプロジェクトは、ベルとシコルスキーの2社で競われており、シコルスキーの方は、6月30日にライバルとなる「レイダーX」のプロトタイプについて画像を公開しており、同じように完成率が90%に達していることを明らかにしています。

 アメリカ陸軍では、2022年度の第3四半期から両社の試作機によるトライアルを行い、勝者を決定する予定です。