プロが食材などを仕入れる「市場」。基本的には業者を対象とした場所ですが、一般の人にも門戸を開いている市場が実はたくさんあります。プロ御用達の品々を、一般人である私たちも気軽に利用できたらうれしいですよね。近所にそうした市場があれば、日常の買い物も充実するはず。ここでは、東京都内で一般の人でも買い物ができる市場を紹介します。

日常的に利用したい! 東京都内のおすすめ市場

市場で日常的に買い物ができる立地は魅力ですが「どこに市場があるのか分からない」という人は多いでしょう。東京都内の市場と言うと、築地場外市場や東京都中央卸売市場(豊洲市場)を思い浮かべる人が多いと思いますが、東京都内には、国(農林水産大臣)が認定して開設した「中央卸売市場」だけでも11の市場があり、都道府県が認定して開設した「地方卸売市場」は10ヶ所あります。

中央卸売市場
東京都中央卸売市場豊洲市場(江東区)
東京都中央卸売市場食肉市場(港区)
東京都中央卸売市場大田市場(大田区)
東京都中央卸売市場豊島市場(豊島区)
東京都中央卸売市場淀橋市場(新宿区)
東京都中央卸売市場足立市場(足立区)
東京都中央卸売市場板橋市場(板橋区)
東京都中央卸売市場世田谷市場(世田谷区)
東京都中央卸売市場北足立市場(足立区)
東京都中央卸売市場多摩ニュータウン市場(多摩市)
東京都中央卸売市場葛西市場(江戸川区)

地方卸売市場
東京都練馬青果地方卸売市場(練馬区)
東京都青梅青果地方卸売市場(青梅市)
東京都八王子北野地方卸売市場(八王子市)
東京都国立地方卸売市場(国立市)
東京都東久留米地方卸売市場(東久留米市)
東京東久留米水産地方卸売市場(東久留米市)
府中大東京綜合地方卸売市場(府中市)
東京フロリネット多摩生花地方卸売市場(日野市)
青梅インターフローラ地方卸売市場(青梅市)
第一花き立川地方卸売市場(立川市)

ここでは、一般人が利用しやすい、おすすめの市場を紹介します。

観光スポットとしても人気! 「豊洲市場」(江東区)

2018年10月に開場した「豊洲市場」(写真提供:豊洲市場)
マグロのせりは、事前申込・抽選制で見学が可能です(写真提供:豊洲市場)
一般見学では、市場内を行き交うターレに乗っての記念撮影など貴重な経験も可能(写真提供:豊洲市場)

言わずと知れた東京の台所「豊洲市場」。中央卸売市場のため、基本的には卸売業者が出入りする場所ですが、水産仲卸売場棟4階店舗街区を中心として、約70の店が並ぶ「魚がし横丁」では一部の店舗を除き、一般の人も、加工食品を中心とした買い物ができます(鮮魚など生鮮食品を除く)。3階には20を超える飲食店も揃っています。
見学コースも設けられているため、日常の買い物や食事だけでなく、せりの見学や、巨大マグロの模型や運搬用小型車両「ターレ」との記念撮影も楽しく、観光スポットとしても魅力あるスポットです。

営業時間:5:00~15:00
交通アクセス:ゆりかもめ市場前駅より徒歩5分(魚河岸横丁)公式サイト:「
公式サイト:「ザ・豊洲市場」

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三多摩エリア最大の卸売市場「大東京綜合卸売センター」(府中市)

大東京綜合卸売センター(写真提供:大東京綜合卸売センター)
70店舗以上の専門店がひしめき合っています(写真提供:大東京綜合卸売センター)
市場内は飲食店の数も多く、海鮮丼など新鮮な食材を使った市場めしを堪能できる店が揃っています(写真提供:大東京綜合卸売センター)

1966年に開場した「大東京綜合卸売センター」は三多摩エリア最大の卸売市場で、「府中市場」の通称で知られています。広大な敷地に生鮮食品のみならず、キッチン用品や梱包材、洋服店などバラエティに富んだ専門店が集結し、飲食店も充実しています。無料駐車場が800台分あり、マイカーで訪れやすいところも嬉しいポイントです。
また、徒歩圏内に約14万平方メートルの敷地を誇る「郷土の森公園」や、製造工程の見学などができる「サントリー武蔵野ビール工場」があるため、日常の買い物はもちろん、休日のお出かけにもぴったりのスポットです。

営業時間:5:00~17:00
交通アクセス:南武線・武蔵野線府中本町駅、西武多摩川線是政駅より徒歩15分
公式サイト:「大東京綜合卸売センター」

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2014年にリニューアル「東久留米卸売市場」(東久留米市)

東久留米卸売市場(写真提供:東久留米卸売市場)
約30の店舗が軒を連ねます(写真提供:東久留米卸売市場)
大きな鮮魚や珍しい野菜等を購入できるのは、市場ならでは(写真提供:東久留米卸売市場)

東久留米駅や清瀬駅、花小金井駅からバスでアクセスできる「東久留米卸売市場」。約30の店舗が軒を連ねています。隔週の木曜・金曜・土曜日には「感謝サービスデー」を開催していることも。公式サイトには特売チラシも掲載されており、事前にチェックすればよりお得に買い物ができます。
2014年にリニューアルオープンし、車椅子に対応したトイレや駐車スペース、車椅子で利用できる飲食店もあります。また、無料の駐車場を約300台完備しており、隣の家電量販店と共用のため、隣の敷地にも停めることが可能です。

営業時間:月曜~土曜6:15~13:00、日曜・祝日8:00~13:00(一部店舗は~14:00)※詳しい営業時間は直接店舗まで問い合わせを
交通アクセス:西武池袋線東久留米駅、西武新宿線花小金井駅、西武池袋線清瀬駅、JR中央線武蔵小金井駅よりバス
公式サイト:「得得市場 東久留米卸売市場」

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まごころ市には特価品も「三多摩綜合食品卸売市場」(昭島市)

三多摩綜合食品卸売市場(写真提供:三多摩綜合食品卸売市場)
市場内の様子。2022年6月現在、18の店舗を利用できます(写真提供:三多摩綜合食品卸売市場)
まごころ市最終日には、まごころ抽選会を開催(写真提供:三多摩綜合食品卸売市場)

1963年に開設と半世紀以上の歴史を持つ「三多摩綜合食品卸売市場」。毎月第2・第4週の木曜から土曜には「まごころ市」が開催され、特売価格で買い物ができます。最終日の土曜には「まごころ市ガラポン抽選会」も開催(年末の「歳末大売り出し抽選会」は3日間実施)。当日買い物をしたレシートや領収書の提示で1,000円につき1回、1人最大5回まで抽選に参加できます。「ご近所カード」の提示やインスタグラムのフォローでも抽選が可能。商品券や食品、飲料水などが当たります。
一般の人にも門戸を開いている市場ですが、営業時間は5:00から12:00までとほかの市場と比べても店じまいが早いため、出かける際はご注意を。

営業時間:5:00~12:00
交通アクセス:西武拝島線西武立川駅より徒歩15分
公式サイト:「三多摩綜合食品卸売市場」

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2つの市場が併設 「八王子総合卸売センター」(八王子市)

八王子総合卸売センター(写真提供:八王子総合卸売センター)
水産街通りでは、プロのアドバイスを聞きながらさまざまな鮮魚を購入できます(写真提供:八王子総合卸売センター)
マグロの解体が行われることも(写真提供:八王子総合卸売センター)

八王子市北野町には「八王子総合卸売センター」とその隣の「八王子市場(八王子綜合卸売協同組合)」、2020年に地方卸売市場の認定を受けた「八王子北野地方卸売市場」といった市場があります。
八王子総合卸売センターでは、5店舗のマグロの専門店をはじめ、水産物や青果、精肉、雑貨や日用品のラインナップも充実しており、30以上の店舗で買い物や飲食を楽しめます。店舗によっては「値切り交渉」ができることも。営業時間は6:00からですが、8:00までは業者の購入が優先されるため、8:00過ぎの訪問がおすすめです。

営業時間:6:00~12:00(一般の人は8:00以降推奨)
交通アクセス:京王線北野駅より徒歩10分
公式サイト:「八王子総合卸売センター ジモ市」

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まとめ

スーパーや商店街だけでなく、一般人も利用できる「市場」もある街で暮らせば、毎日の買い物がより楽しく、食卓が充実しそうです。どんな街で暮らすか検討中の人は「一般人も利用できる市場が近くにあるかどうか」もチェック項目のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

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