陸自装備の玉手箱や〜。

最新の19式装輪自走155mmりゅう弾砲や20式小銃も登場

 富士山の麓、静岡県小山町にある富士駐屯地で2022年7月2日(土)、陸上自衛隊富士学校の開設68周年を記念する式典が実施されました。

 新型コロナの影響により、2020年と2021年は関係者のみで実施されたため、3年ぶりの一般公開となったそうです。


富士学校・富士駐屯地開設68周年記念行事における訓練展示の様子。隊員らが構えているのは最新の20式小銃(2022年7月2日、柘植優介撮影)。

 富士学校は、戦闘職種と呼ばれる普通科(いわゆる歩兵)、機甲科(同戦車兵)、特科(同砲兵)の3職種に携わる人材の育成などを担う教育機関で、その支援を行うために隷下に富士教導団という実動部隊を編成しています。

 この富士教導団を中心に、教育訓練などを行うために、陸上自衛隊が保有する主要装備を幅広く取り揃えていることが富士学校の特徴であり、ゆえに最新装備も他部隊に先んじて配備されるケースが多いです。

 そういった理由から、今回の記念行事でも、12式地対艦誘導弾や19式装輪自走155mmりゅう弾砲、20式小銃といった最新装備が観閲行進や訓練展示(模擬戦)で披露されていました。

 また、駐屯地の一角で展示されていた16式機動戦闘車は、本年6月に配備されたばかりの新車で、ウインチとクーラーを装備した最新型であるなど、やはり他の駐屯地記念行事などではまだ見ることのできない車両でした。

 なお、富士駐屯地には、富士学校のほかに情報学校なども所在していることから、無人偵察機「スキャンイーグル」を装備した情報教導隊も観閲行進に参加し、装備品展示ではスペシャルマーキングを施した機体を公開していました。

【動画】最新「19式装輪自走155mmりゅう弾砲」から 引退近い「74式戦車」まで観閲行進をイッキ見