「亀さん復活」は現地の航空ファンにとっても大朗報らしく。

11か月ぶりのホノルル離陸

 2022年7月から、およそ2年4か月ぶりに定期便への定常投入が再開された、ANA(全日空)の総2階建て旅客機、エアバスA380「フライングホヌ(FLYING HONU。“空飛ぶウミガメ”を意味する)」。現地時間1日の12時過ぎ、その再開初便がハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港を離陸しました。


ダニエル・K・イノウエ国際空港を離陸するANAのA380「フライングホヌ」(2022年7月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

「フライングホヌ」は、2019年に成田〜ホノルル線の専用機として導入。現在は3機体制で、それぞれ異なったデザインとトレードカラーをもつ「ウミガメ(ホヌ)」の特別塗装が施されています。座席は、520席を配し、ANAの旅客機のなかでは最多の席数を持ちます。

 ところが「フライングホヌ」は、新型コロナウイルス感染拡大による需要減退の影響によって、2020年3月に定期便運用から外れ、その間は成田空港で羽を休めながらも、不定期で地上イベントや遊覧チャーターなどに活用されてきました。

 このたび、コロナ禍による渡航制限が緩和されたことなどから、大きく機運が高まるハワイ旅行の需要取り込みを狙うべく、定期便へ再度本格投入されることに。ホノルルへの「フライングホヌ」の飛来は、2021年のお盆期間に2往復だけ実施された、特別復便以来およそ11か月ぶりです。

 これから「フライングホヌ」は、復帰初便を担当した「ANAブルー」のデザインをまとう初号機(JA381A)に加え、「ハワイの海」をイメージしたエメラルドグリーンのカラーリングと、微笑むような「ウミガメ」のデザインが特徴の2号機(JA382A)の2機体制で、金、土曜の週2往復で定常投入される予定です。

 なおANAによると、ホノルル発の初便となる現地時間1日のNH183便には、幼児含む267人が搭乗したとのこと。空港近辺の撮影スポットには、この機の離陸を撮影すべく訪れたとみられる、現地の航空ファンなどの姿も確認できました。