なんと操縦性は全然“カメっぽくない”らしい!

機体の姿勢を動かさないように…。

 2022年7月から約2年4か月ぶりに、定期便へ再度定常投入される、ANA(全日空)の超巨大旅客機、エアバスA380「FLYING HONU(フライングホヌ。“空飛ぶウミガメ”を意味する)」。パイロットから見たこの機体は、どのような特徴があるのでしょうか。


ANAのエアバスA380(乗りものニュース編集部撮影)。

 再投入を直前に控えた6月25日、ユナイテッドシネマ豊洲で、同型機をテーマにした映像作品の放映イベントが実施されました。

 この作品は、エアバス全面協力の下、拠点の成田はもちろん、飛行試験を実施した関西、新千歳、中部、さらにフランスのエアバス本社やホノルルでも撮影。「FLYING HONU」のパイロット訓練や塗装の様子、客室設置前の様子なども盛り込まれています。

「A380は機体が大きいので、操縦してもレスポンスがゆっくりしているかと思いきや、実はものすごい操作に対する反応が敏感な飛行機です。そのためイメージとして、機体の姿勢を動かさないように操縦する必要があります」。同型機を担当するANAのパイロットは、映像内で次のように話します。また同型機には、11個あるタンクに搭載されている燃料が駐機中・飛行中・着陸時に適切な位置に移動するようなシステムもあり、機体の負担を減らす工夫がされているそうです。

 ちなみに、放映ののちには、A380を担当するパイロット、キャビンアテンダントなどによるトークショーも開催。ハワイ州観光局のスタッフも、トークショーに駆けつけ、ハワイの現況などを解説しています。