「岡田代表が大好きです。ただ一緒にいて、″つまらない男″だと思います(笑)」~民進党代表選出馬の蓮舫氏が会見 - BLOGOS編集部
※この記事は2016年08月23日にBLOGOSで公開されたものです
23日、民進党の蓮舫代表代行が日本外国特派員協会で会見を開いた。蓮舫氏は、岡田克也代表の任期満了に伴う党代表選挙(9月2日告示、9月15日投開票)への立候補をすでに表明している。■時間がかかっても信頼を取り戻す
蓮舫氏は下野して以降6年間の自身の変化について「人の話に耳を傾けるようになりました(笑)」とし、「民進党のイメージを変えたいと思います。ここが大事なのでぜひ編集しないでいただきたいのですが、私は岡田克也代表が大好きです。ただ、1年半一緒にいて、本当に"つまらない男"だと思います。人間は"ユニーク"が大事です。私にはそれがあると思います(笑)」と笑顔でアピール、会場を爆笑させた。女性で、父親が外国人というバックグラウンドを持つ政治家がトップを目指すことが持つ意味について「私がトップを目指す、トップに立つ時、それは日本が大きく変わったというメッセージになると思う」、「女性が立候補しても剥がしてしまう自民党とは違う」とコメント。
また、民進党が支持を広げられていない現状については「代表選を政権選択、二大政党制のスタートにしたいと思ってはいるが、まず私たちは身の丈を知らなければいけない」「民進党には多様な人材がいる、そして政策もある、残念ながら無いのは信頼。政権の問題点しか言っていない、非難しかしていない政党だと言われるが、それは全く違うとはっきり申し上げる」述べ、党内はまとまってきているとの認識を示し、「どんなに時間がかかっても信頼を取り戻す。そして選んでいただける政党にする」とした。
■「脱昭和」
安倍政権が進めるアベノミクスについては「素晴らしい」「我々ができないことを全部やった。こういうことがちゃんとできる安倍総理をリーダーだと尊敬している」、また同一労働同一賃金についても「大賛成。是非一緒にやらせていただきたい」としながらも、「我々の政権の同時期と比べたら、GDPの実質成長率は半分。結果が出ていない」「この3年半で安倍総理は見事に実験として"結果"を出してくれた。アベノミクスで景気の好循環を生み出すことができるのは"昭和の時代"だけ」と批判、少子高齢化が進む中、民進党による対案として"脱昭和"の経済政策、財源の使い途を変えることが必要との認識を示した。さらに「企業の内部留保は許せないと批判していたが、その考え方を改めたい。むしろ優秀な経営者だったら内部留保に回すと思う。だったらそのお金を使いたくなるような政策をやっていく」とも述べ、その上で「現実的に予算の組み換えが可能な15兆円、加えて所得税の累進課税強化、金融所得課税強化、配偶者控除の見直しなどの税制改革」による財源をもとに、「人への投資」を強化するとした。
■「人への投資」
この「人への投資」について蓮舫氏は「子どもを産む時にお金がかからないように、生まれてからは子ども手当、高校は無償化、その先に給付型の奨学金と、子どもが生まれてから大学を出るまでに親の可処分所得を増やして、子育てに使ってもらう」という、民主党時代に掲げていたコンセプト「コンクリートから人へ」の目的をクリアにしたものだと説明。「頑張っても格差で落ちて行ってしまう子ともだち、学びたいけれど諦める子どもたち、自分の能力が発揮されずに埋もれていく子どもたちを無くしたい」と述べ、「国家として、教育費、職業訓練など、教育にしっかり軸を通すことで、次世代の納税者、消費者を育て、優秀な人たちを支えていく」「このことでこの国は絶対に良くなる、未来は作れる」と支持を訴えた。