※この記事は2014年09月11日にBLOGOSで公開されたものです

菅義偉官房長官は11日夕方の記者会見で、吉田調書を含むヒアリング記録を公開することを明らかにした。記者からの「具体的にどこの新聞の報道が問題なのか？」との質問には、「みなさんご承知だと思う。」と述べた。


冒頭発言要旨

政府事故調査委員会のヒアリング記録の公開について、ヒアリング対象者ご本人に対し意向の確認を行ってきた。これまでに同意が得られ、公開準備が整ったものを、本日から内閣官房のホームページで公開することにした。

吉田所長のヒアリング記録の公開についても、準備が整ったので公開させていただきます。今後も作業を継続し準備が整ったものから順次公開していく。

公開した理由は

吉田所長本人から、他の資料やお話の照らし合わせが行われないことや、事実誤認も含め、その内容があたかも事実であったかのように一人歩きすることが危惧される、そういことから公開を行わないでほしいとの上申書が提出されていたため、吉田調書を不開示としてきた。

しかしながら、ヒアリング記録について、準備が整ったものから順次公開するという状況になり、照らし合わせも可能になると考えた。

吉田調書の記録の一部のみ断片的に取り上げた記事が複数の新聞に掲載され、"一人歩き"との本人の懸念が顕在化し、かえって本人の意志に反すると考えた。上申書の主旨を踏まえれば、他人に対する評価については、慎重に検討する上で、ヒアリング記録を公表しても差し支えない状況になるのではないかと考えた。公開についてご遺族に働きかけ、政府の判断で公開した。

・政府事故調査委員会ヒアリング記録の開示について - 内閣官房
・政府事故調査委員会ヒアリング記録 - 内閣官房
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吉田調書を巡っては、５月に始まった朝日新聞による一連のキャンペーンの報道内容と、その後他紙が検証を行った報道内容の食い違いが問題となっていた。

11日の産経新聞は、この問題を巡って今夜にも朝日新聞の木村伊量社長が記者会見を行うと報じている。

・《吉田調書に関して》【9月11日午後】菅義偉 官房長官 記者会見　生中継 - ニコニコ生放送
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