【党役員人事】″安倍総裁好み、重厚なサプライズ″ - BLOGOS編集部
※この記事は2014年09月03日にBLOGOSで公開されたものです
内閣改造に先立ち、安倍総理大臣は自民党の役員人事を行なった。新しい幹事長には、谷垣禎一法務大臣を起用。総務会長に二階俊博衆議院予算委員長、政務調査会長に稲田朋美行政改革担当大臣、選挙対策委員長に茂木敏充経済産業大臣を起用し、新たな執行部を発足させた。高村正彦副総裁と、佐藤勉国会対策委員長は留任。指名を受けた新執行部のメンバーは、11時から記者会見を行い、今後の抱負などを述べた。
記者会見において、高村副総裁は、今回の人事を「重厚なサプライズもありましたし、安倍総裁好みのスパイスが効いた点もあり、多士済々、きわめて能力の高い布陣である」と話した。
幹事長に起用された谷垣氏は、注目が集まる消費税の10%への再引き上げについて、問われると以下のように回答した。
「消費税はご承知のように、法律上は8%から10%に上げていくというレールが敷いてある。そして、また安倍政権でアベノミクス、新機軸を発揮する際に、この消費税というものが財政の安定にも寄与し、税収も測りつつ、政策の選択肢を広げることにも役立っているという風に私は考えております。従いまして、基本は法律に書かれた通り進めていくということだと思いますが、同時に景気情勢もよく見ていかなければならないことは言うまでもございません。
特に4-6はさることながら、7‐9ですね。大変な雨が降るなど、いろんな問題がございます。消費が落ち込んでいる面がある。野菜価格が上昇している。こういう影響がどうなのかということも十分目を光らしながらやっていかなければならない。
総理のご指示は、そういった諸般の事情に目配りして進めてほしいということでしたので、政調会長ともよく相談しながら、やっていきたいと思っている」
また、総裁経験者としては初の幹事長起用となることについては、「前の与党を見ていると、最後にまとまらないという姿が、国民に非常に不安を与えたと思う。大変自負が過ぎるかもしれないが、以前の組閣で法務大臣を引き受けたのも、前総裁が総理のもとで一生懸命汗をかいているということが国民に安心感を与えるのではないか、と考えたからだった。今回も基本的にその延長にある」と答えた。
政調会長を務めることとなった稲田氏は、地方再生の取り組みについて記者から質問を受けた。その中で、稲田氏は「『アベノミクス第二章』は地方から」と強調。「『地方創生本部』という横串を刺す形での本部も出来上がるわけであります。縦割りを排し、横串をさして、みんなで一緒に地方が活性化できるような政策をやっていただきたいし、党からもそれを後押ししたい。」と話した。
旧 新 副総裁 高村正彦 高村正彦 幹事長 石破茂 谷垣禎一 幹事長代行 細田博之 細田博之(留任) 選挙対策委員会委員長 河村建夫 茂木敏充 組織運動本部本部長 竹下亘 田中和徳 広報本部本部長 小池百合子 馳浩 国会対策委員会委員長 佐藤勉 佐藤勉(留任) 総務会会長 野田聖子 二階俊博 政務調査会会長 高市早苗 稲田朋美
このあとの予定
・13時半~ 速報ニュース解説 閣僚名簿発表(MC:角谷浩一)・14時~菅官房長官による記者会見
・18時~安倍内閣総理大臣による新大臣就任会見
・20時~【元官僚らによる徹底解説】「万年野党」が斬る これからの課題とは
なお、本企画については、Yahoo!Japanが運営する「Yahoo!みんなの政治」との新大臣のプロフィールデータ連携が行われるほか、Twitter Japanが運営する政治公式アカウント(@TwitterGovJP)でのユーザーへ情報提供が行われる。
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