「すべての人格を否定するような発言を公共の電波で流していいのか」山本府議が会見 - BLOGOS編集部
※この記事は2014年08月14日にBLOGOSで公開されたものです
中学生とトラブルを起こし、所属する大阪維新の会から除団処分の決定を受けた山本景府議(交野市選出)が、きょう14時から、会見を行った。冒頭発言
山本府議:今般、私のことに関しまして、これだけ多くの報道関係者の皆様、お忙しい中にかかわらず、お集まりくださいましたことに、まず御礼を申し上げます。そして、何よりも私の今回の一連の行為にて、まずはやはり中学生と安易にLINEでやりとりをしたこと、そこは大いに反省をしなければいけません。そして、その中学生に、たとえ私が中傷されるメッセージを受け取ったからといってもですね、中学生に対して私が送ったメッセージというのは、大人であり、議員である私が送ったメッセージとしては不適切でございました。そこは中学生および保護者の皆様に改めて、この場をお借りいたしまして、お詫び申し上げます。
本日の会見につきましては、私からまず説明をさせていただきます。まずはですね、これまでの会見もしくは取材等で話をさせてもらったところの補足のところがございます。そして、事実の確認がございます。事実の誤認のところがございまして、報道されているところの中に、正しいところもございます。一方で間違ったところもございます。結果、私のイメージ、信用が棄損するといった、そのようなことが起きております。
また、あわせまして私の府議会議員としての議員活動、政治活動に支障が生じているところがございます。例えばですね、この数日、今週、先週あたりから個別に取材をなさる報道の関係者の方が事務所等によくお越しになるのですが、そうなってくると普段の活動等が出来なくなっている状況でございます。
本日はこのような形で報道陣の皆様にお越しをいただきまして説明をする、記者会見の場をもうけさせていただきましたので、出来る限り、この場においてご質問等くださいますようよろしくお願い申し上げます。
今回のLINEの件に関しまして、補足の説明のところで、私の事務所等や、もしくはメールなどでも ご意見、ご質問頂戴しております。
その中で、そもそも何故私がLINEを中学生とやったのか。その辺に関しましての補足の説明をまずはさせていただきます。LINEをやったことに関しましては、情報収集等という漠然とした言い方をこれまでさせてもらっておりました。
これだとなかなか真意が掴み兼ねるところがございまして、これは昨今、私の地元でございます交野市におきましては、LINEを使ったいじめ等の問題が起きているということも、地元選出の市会議員方、複数名からお伺いをしておりました。
これに関して、実際どういったものかということを、中学生等に話を伺えたらなと思いまして、 それがそもそも中学生とLINEを始めたきっかけでございます。しゃべりかけられた中学生から 話したという形になるんですが、結果としてですね、保護者の同意を得ることなく、LINEをしたことに対しては、やはりその点は大いに反省をすべきである。そのように考えております。
そして、もう1点、これもよく言われるのですけれども、フジテレビの「とくダネ」の報道にて、「私が逃げた」というそのような映像が流されております。これは正確には逃げたわけではないのです。
現在は大阪維新の会の府議会議員だが除団になっておりますので、今団に正確には所属していないんです。当日は、先週の土曜日なんですけれども、取材を受けたのは、いきなり私が街頭活動中のところで、特に取材の申し込み等一切なく、会うなりテレビカメラを回すといった状態で、当然のことながら、私が所属している議員団から、一切の許可も得ていない状況でございました。
取材は、そういった事情もありまして、いったんは、いったんはお断りをさせていただいたんですけれども、残念ながら受け入れてもらえず、許可を得てから取材を受けるということで、いったん立ち去らせてもらったんですが、そこが残念ながら、報道がなされた次第です。
その後、翌日に私は当該番組の取材を受けておりますので、「逃げた」とかそういう報道がなされていますが、そこは正確なところではございまんので、そこはきっちりとこの場をお借りいたしまして、説明をさせていただきます。
なお、現在は当然ながら除団という処分になっておりますので、取材がありましたら、逃げたりそういうことはいたしませんし、現にこのような形での記者会見をさせていただいている次第です。
すべての人格を否定するよう発言を公共の電波で流していいのか
次に、ここからが本題となっておりまして、BPOに私が申し立てを行ったと。刑事告訴の件。そして、維新の会の方への不服申し立ての説明に移ります。まず、BPOの件に関して申しますけれども、私、日本テレビの報道、「スッキリ」の番組。あの取材は大変よかったと思っております。というのも、いったん私リポーターの、これ安倍さんなんですけれども、取材を土曜日に受けまして、当然団の許可も何もなかったので、いったんお断りをさせてもらったんです。
翌日、再度改めて、団と連絡をとって、それから取材を受けさせてもらいまして、きっちりと正確にVTR上では報道をしてくださいました。その点は深く、当該番組の皆様には感謝を申し上げる次第でございます。
しかし、残念がら私の取材のVTRが流れた直後のことでございますけれども、コメンテーターの一人でございます、テリー伊藤さん。別に私、個人的に好きとか嫌いとか、そういった話はないんですが、その中で私に関しまして、「こいつ、キモイもん」と。あと併せて、「それこそキモイですよね」と。いわゆる「キモイ」という言葉を含む、発言が2回ございました。
私は、当然公人でございます。公人ですので、私が今回やったことに関しての批判は当然受けるべきでございます。また、今回私がやったことに対しても、大いに反省をしている次第です。しかし、だからといってすべての人格を否定するような、そのような発言を、また公人であるテリー伊藤様がですね、公共の電波を使って全国に発信をするということは、一方で許されていいかどうか、ということを私も思いまして、8月12日に、日本テレビにその旨をお伝えをさせていただきました。けれども残念ながら、番組での謝罪等を行わない。そのような通知がわたくし宛にございましたので、同日、BPOに対しまして放送による人権侵害の申し立てという手続きがございます。 これは電話かFAXでできる制度となっておりましたので、FAXにて、申し立てを行った次第でございます。
続きまして、刑事告訴のところについては、私の弁護士をお願いしております、弁護士の西田に説明をお願いしております。
西田弁護士:告訴の件に関しまして、ご説明をさせていただきます。府議の代理人をしております。弁護士の西田と申します。よろしくお願いいたします。
告訴に関しましては、その内容についてですけれども、今回、産経新聞の報道、8日付でされた分に関しまして、山本府議が、下校途中の女生徒に「たこ焼きおごったろか」となんて声をかけて、事務所を招き入れたとというような趣旨の文言が記載をされておりました。
この点につきまして、山本府議に確認したところ、「そのような事実はない」ということであります。 しかしながら、こういう報道がされましたことによって、山本府議の方が、一部、インターネット上でも書かれておりましたが、不審者のような扱い、表現、評価をされております。この部分に関しましては、当然そういう事実がないにも関わらず、こういう報道がされたことによって、府議の方としましても、イメージ、評価の部分で、著しく低下をしておる。これは明らかでございますので、この点に関しまして、名誉棄損ということで、こちらとしても評価せざる得ない。ということで、告訴という手続きに踏み切らせていただいた次第です。
中身に関しましては、今回交野市の教育委員会の方からも、25日の申し入れに関しては、資料提供をしないという旨の文言がありましたけれども、実際には、産経新聞の方には、そういう情報が出ているということから考えますと、交野市の教育委員会の方が、公式に提出されたわけではなく、何らかの意図をもって、産経新聞さんの方に情報提供されたのではないかと。というところに関しまして、こういう誤った行動が今回されたことによって、山本府議としましても、著しい迷惑というか、イメージの低下というものが生じておりますので、そういう情報提供者たちに対して、こちらとしては、きちんと責任をとっていただきたいということで。当然、こちらとしてはその方がどなたかということはわかりませんので、氏名不詳という形で、大阪刑務所の方に告訴させていただいたという形になります。
今後につきましては、県警本部の方とも協議した上で、この件について、どのように対応していくのか。ということについては、今後ということになりますので、現時点でこちらとして行うことについてご報告をさせていただきます。以上です。
山本府議:私からも、その件に関しては補足がございます。私の地元の交野市では、9月7日日曜日に、交野市長選挙がございます。私も候補者の一人と目されております。
本件につきましては、皆様、先日の報道であったり、記者会見でご存じかと思いますけれども、昨年の10月から12月にかけてのいったん、維新の会の府議団と、交野中田仁公交野市長と交野市教育委員会の北田委員長との間で話し合いも持たれております。
その後、半年間の空白期間を経て、今年7月になって急遽私に対して申し入れが行われた。行われたというか、私が正確には受け取れなかったんですが、そのようなことが起きたという次第です。これは何らかの関連性があるのではないか、と私自身は感じている次第でございます。
続きまして、ここは当初私が会見の案内をさせてもらって、大阪維新の会で先日開催されました、党の綱紀委員会での処分に関してのことでございます。
私は先日の綱紀委員会にて、そこでほぼ初めてといっていいほどでございますけれども、 事情聴取が行われました。今回の一連の件についてでございます。その中で、最終的に除団という処分が下されました。
除団という処分が下されたことに対して、私はそもそも何らかの処分は受けるつもりでございます まず、そこはきっちりと申しておきます。処分を一切受ける気がないということはまったくありません。処分はされるべきです。
私、ひどいことをしたのは事実でございます。処分は受けるべきで。しかし、どんな処分で儲けるべきか。それはちょっと違っていると私は思います。過去の維新の会での何らかの処分が行われていますが、具体的に申しますと、府議会の本会議での造反を行ったもの約4名が、即日除団処分になった。
一方で、先日の離党届を出した府議会議員3名につきましてはですね、離党届の受け取りに関してもいろいろな手続きがあって、最終的にいまだに議会本会議場での造反行為があったにもかかわらず、除団といった具体的な処分すら下されていない状況にございます。
そして、私本件、何らかの処分を受けるべきなんですが、しかし、一方で昨年の12月に大阪維新の会の今井幹事長によると、厳重注意にしたということになっております。
私自身、残念ながら、非常に申し訳ないんですけれども、そういった処分を受けた認識は そもそもございません。 当時、今井幹事長によると厳重注意という処分が下されたにもかかわらずですね、それ以降には、今回の件、LINEに関しまして、何か進展等があったわけではございませんけれども、綱紀委員会の決定は、私の処分につきましては除団という処分となりました。
当然私は、何らかの処分受けるべきではございますけれども、除団という処分がはたして適切かどうか。そこに関しては大いに疑問がございますので、8月13日付に私の手元に除団を示す郵便物が到着をいたしましたので、速やかに大阪維新の会の今井幹事長に対しまして、不服の申し出を行わせていただいた次第でございます。
当件に関しましては、橋下徹代表としても「処分が重すぎる」「バランスがとれていない」という コメントが出ておりますので、これまで述べた理由等も考慮いたしまして、不服を申し立てた次第でございます。
私からは以上です。 ―LINEいじめの実態を調べるためにLINEを始めたのことだが、実態は見えたのか? 山本府議:見えたというか、やはりLINE上で飛び交う言葉が非常にひどいなという印象を受けました。気に食わなかったら、すぐに「死ね」だったり、「殺す」であったり、そういうこれは普通の日常会話で使うのかなと。「キモイ」もそうなんですけれども、そういう言葉が普通にあふれているんですよ。大変私自身ショックを受けました。
―ご自身がいじめられた側の気持ちがわかったと?
そうですね。グループで本当に普通にそういった言葉が使われているんです。
―交野市教育委によると、名刺などをたくさん女生徒に配っていたといわれているが、これは何故か?
山本府議:まず名刺の配布に関してなんですけれども、私地元で子供たちが、別にそれは性別を特定しているわけではございません。そもそも、まずその交野市教育委員会の文章に、そこはちょっと誤りがあると考えております。
私は、名刺は求められたら配っておりますし、よく求められるパターンは、「サインをくれ」ということです。私のサインですね。「サインがほしい」という風に、子どもにリクエストされた時に、当然、手にサインするわけにはいきませんので、紙にしないといけないと。その紙に私の名刺を使っていて、そこに日付と私のサインを書いて、渡していたという次第です。
―子供にサインを求められるのは何故ですか?人気があるんですか?
山本府議:そこは、まぁ逆に私の地元に取材してもらった方が。私は自分が人気あるとかないとか、私が言う立場にはないので。
―ご自身の2012年2月14日のブログで「下校中の小学生とのやりとり」というところで、「私は、なぜか、小中高生、特に小中高生の女の子になぜか人気があります。」と書いていますが、それはどうして削除したんですか?
山本府議:削除したのは、別に書いている内容自身には何ら問題がないんですけれども、今回の報道を受けて、その内容が自身が何らかの誤解を招く可能性があると私思いましたので、その記事自体は削除させてもらいました。なんかやましいとかそういったものがあるとか、法的に問題があるという内容のものではございません。
―ご自身で不適切な内容だと思った?
山本府議:不適切ではなくて、今回の報道でクローズアップされる。「なんでこんなものを載せているんだ」と言われる可能性がございましたので、いったん削除をさせてもらった次第でございます。
「不適切」というのと、「クローズアップされる」というのは、違っております。それも確かに、ネットのニュースに削除されたのが目立ってしまったということで、お騒がせしてしまったことは、謝らないといけないかなと思っております。
―生徒に対して、「お茶会をしよう」と声をかけたと報道されているが、この目的は?
山本府議:これは私の発案というよりも、私の事務所を見てみたい、来てみたいということでした。これがきっかけでございました。ここは当然お詫びしなければなりませんし、私が安易だったと考えているが、そういった発案をされまして、事務所にきてもらったという次第でございます。
今となっては、当然のことでございますけれども、私がやったことに関してはとても誤解を招くことですし、そしてまず親の同意もとっておりませんでしたので、その点に関しましては、不適切であったと。この場を借りて改めて表明をさせていただきます。
―誤解を招かないように、お茶会では実際にどんな話をどれぐらいしたのか。
山本府議:20~30分ほど。お茶等を提供いたしまして、話の内容をいたしまして、誰だかわからないので、誰だか聞いたりとか。残念ながら30代の男性と中学生ですので、中学生同士がしゃべっていることの方がおおくて、その一方で大阪府の私立高校の授業料無償化制度とか、そういった府の関わる施策であったり、LINEの使用の実態とかそういった感じの話をさせていただいたというか、聞かせていただきました。
―メンバーの男女比は?
山本府議:男女はだいたい半々ぐらい、合計で8~10人だったと記憶しております。
―私設ファンクラブということで、「山本景タン応援隊」というのが結成されたとのことですが、このいきさつは?
山本府議:これは、交野市内のとある中学校の生徒が自分たちの発意で、グループをつくった。その名前が私の名前であったと。私の名前を付けて、私を招待したと。そもそもネーミングを考えたのは、私ではありませんし、初期のグループを作ったのも私ではありません。
―BPOに申し立てをされたということですが、LINEの中でも中学生から「キモイ」と言われていたが、それとはどう違うのか?
山本府議:LINEは中学生が言った言葉であっても、当然LINEの中での話でございます。その一方で、テリー伊藤様がおっしゃった「キモイ」は、単語でキモイという3文字はまったく同じではございますが、公共の電波におきまして、公人でございますテリー伊藤様が日本全国に向けて、「キモイ」とおっしゃったのは同じ三文字の単語であっても、意味合いが全く異なるものだと私は考えております。
私は公人ですので、今回皆様に大変申し訳ないことをしておりますので、批判は当然受けるべきでだと思っております。ただ、一定のラインを超えるような行為に関しましては、または、人格そのものを否定するような言葉に対しましては、適切な対応をせざるえない。もちろん、私が反省してないとか、そういうわけではないんですけれども、今回の対応をさせていただいた次第です。
―橋下市長は、「『キモイ』と言われることがぐらいはある」と言っているが。
山本府議:そこは逆に私は橋下代表の発言がおかしいと思っております。橋下代表の論理でいったら、そこは議員であったり、政治家であったり、首長であったり、そういった人に対しては、いかなる名誉棄損の行為をやっても許されるのだと。私はそうじゃないと思います。
過去の判例等でも、週刊誌等の記事で似たような、別の言葉でも書いて、結果的に名誉棄損で訴えられて報道機関が敗訴する例もあるわけですし。一概に政治家だからといって、「キモイ」であったり、そういった批判・中傷を受けるということを甘んじて、甘受しなければいけないというわけではないとは思っております。
逃げたとおっしゃるのであれば、私は逃げていないということも併せて言ってもらいたい
―市長選に出るかどうかは別として、これだけ報道されることで結果的に、売名になっているという意識はあるのか山本府議:売名は少なくともないですね。こういう報道がなされることによって、名前が売れる一方で、評価ということでは決してプラスになっているとは思わないんですよ。そういう意味では、正直申しまして、今後の私の政治活動には、マイナスのところが多いかなとは考えております。
少なくとも間違っても売名だとは思っておりません。
―先ほど来月行われる交野市長選の話がありました。昨年を起きた話が、今年7月になって出てきたことが、何らかの関係性があるという話だったのが、具体的にどういったことがあって、この報道がされていると考えているのか。
山本府議:そこは推測の域をでませんので、ここで例えば、「ここはこうだ」と断定してしまうと、言われた方の名誉をそれこそ棄損してしまう可能性があります。
ただ、中野仁公交野市長と教育委員会ぐらいしか持っていない情報が漏えいをされたということは事実でございます。
―それは、今後、交野市長選への出馬を考えている山本府議にとって不利になるであろう情報を現市長側が出したという風に思っていると?
山本府議:そこまでは私の口からは申すことはできませんので。そこは否定をしておきます。
逆に質問したいんですけど、御社の報道で私が「逃げた」と言われているんですが、逃げたわけではなくて、翌日ちゃんと取材に応じておりますので、そこは直接申し伝えたいと思います。
―来月の市長選は出馬されるおつもりですか?
山本府議:そこはこの場では申すことではありません。
―「大いに反省している」とのことだが、いったん議員を辞職するお考えは?
当然反省しておりますが、そういったことを考えているわけではございません。
―先ほどご意見いただいたので、改めて確認させてください。フジテレビ特ダネです。前回の私どもの取材の件で、山本府議は逃げていないということでよろしいですか。
山本府議:はい。翌日取材に応じましたし。応じたというか、逆に私から声をかけて取材に応じさせてもらっていますので。
―それは翌日ですよね。当日、街で見かけた番組ディレクターが名刺をお渡しして、名乗りました。そして、取材をお願いしますと言いました。その中のやり取りの中で、「今日取材ウケられない」ということでしたよね?その話の流れの中で、自転車で立ちこぎでディレクターを置いて走り去るというのは、逃げたとは違うんですか。
山本府議:きっちりと事情は説明させてもらいましたよ。現時点においては、維新の会の府議団とかの許可がまだ得られておりません、ということをきっちりと説明をさせていただきました。ただ、それを言ったんですが、「あなた個人の問題でしょ」ということで、まったく聞き入れてもらえなかったんですけれども。
―だとすれば、その時に「では明日」とか「日時を改めてこの日」にという話はしなかったのですか。
山本府議:その時はしなかったですね。ただ、当然のことながら、許可がおりるかどうかはわからないじゃないですか。私が府議団の幹部の方に連絡がつくかどうかも保証もないわけなので、取材を絶対受けるということは断言できませんので、それを言ってしまうと、私はうそをついたことになりますので、いったんはその場を去らせていただいて、それから府議団の方に一報を入れてから、翌日改めて取材に応じさせてもらったという次第でございます。
―翌日も偶然取材しているところに出会ったということですよね。
山本府議:偶然というか、出たところにいらっしゃったので、声をかけせてもらったと。
―その時には、府議からの許可を得ての取材ということでよろしいですか?
山本府議:そうです。翌日からはそうです。声をかけさせてもらって、事務所に来てもらって取材に応じさせてもらいました。
―「逃げていない」ということでよろしいでしょうか?
山本府議:そうです。はい。だから、逃げたということでVTRを流されると…
―私たちは「逃げた」と、判断しております。ディレクターが走って追いかけるという形になりましたので、「逃げた」というふうに表現をいたしました。
山本府議:もし私が取材に応じて逃げたのであれば、それは逃げただと思うんですよ。実際、まったく取材に応じなかったかというとそうではないので、翌日には少なくとも取材には応じておりますので。
―お互いの見解の違いということでよろしいですかね?
山本府議:はい。だから、逃げたとおっしゃるのであれば、私は逃げていないということも併せて言ってもらいたいと思っております。
―現在、地方議員の資質について全国的に問題になっているが、今回の問題を受けて自身の資質について、どのように考えるか?
山本府議:例え、中学生がひどい中傷をしたからといって、怒りすぎてしまったことに関しては、当然反省をしているというのは事実ですけれども、ただ資質に関して申し上げますと、大いに欠けているわけではないと思っております。そこは一定、先の選挙で民意を得ているということはございます。
―交野市民は報道の影響もあり、大変不信感を感じており、「小さい女の子に興味があるんじゃないか」と思われている部分もあると思うが、それについては。
山本府議:大変それは私自身もショックですね。そういう目的でLINEを使っていたわけではございません。ただ、私が中学生に対しまして送ったメッセージに関しては、そもそも不適切でございますので、この点に関しては重ねてお詫びを申し上げたいと考えております。
ただ一方で、誤解を招いているところについては、しっかりと今後の活動を通じて、説明を行っていきたいと考えております。
―普通は携帯電話にしてもLINEにしても、未成年を相手にすることには逡巡があると思うが、その辺りは考えなかったのか?
山本府議:そこは私自身、うかつだったと思います。目的としては、今回の件にしていえば、LINEの実態の調査、実態を知るという目的が優先をしてしまいまして。本来であれば、そもそもLINEを使うべきではないということだと思っておりますが、残念ながら誤った判断をしてしまったのかなと考えております。
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