【写真:Getty Images】

写真拡大

ブリヂストンレディス第2日

 国内女子ゴルフツアーのブリヂストンレディス第2日が20日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(6713ヤード、パー72)で行われた。首位には、2位から出て70で回った西郷真央(島津製作所)と4位から出て68で回った山下美夢有(加賀電子)が、通算7アンダーで並んだ。同じ2001年度生まれ「新世紀世代」の2人は友人であり、認め合う関係。今季、勢いを増す両選手が、渋野日向子(サントリー)が予選落ち(通算3オーバー、69位)した大会の主役になる。なお申ジエ(韓国)も7アンダーの首位タイ。

 今季4勝の西郷と1勝の山下が首位に並んだ。ともに曲がらないショット、勝負強いパッティングを武器にスコアを伸ばした。

西郷「前半(3バーディー、1ボギー)はショットが良かった。ただ、後半(全てパー)はバーディーチャンスにつけられなかったです。グリーンの付近だけ違う風が吹いていたりしたので、グリーンの手前に(敢えて)ボールを置くこともしました。それはマネジメントとして良かったです」

 ほけんの窓口レディースで2週連続予選落ちとなり、15日に師匠・尾崎将司の自宅を訪問した。その際、修正してもらったショットはこの日も好調。そして、尾崎に「ゴルフ脳はトップ」と言わしめる頭も冴えた。

 山下は2番パー5で、自身プロ初のイーグルを奪い、勢いに乗った。

山下「2オンできて20メートルのパットが入りました。『2メートル以内に寄って』と思ったら、入ったのでビックリしました」

 3週連続予選落ちの後、前々週のワールドレディスサロンパス杯では、メジャー初優勝を飾った。コーチの父・勝臣(まさおみ)さんに「タイミングが合っていない。トップで間を置いて」とアドバイスされ、劇的にショットが良くなった。しかし、前週のほけんの窓口レディースは予選落ちを喫した。

山下「『予選通過だけは絶対に』と思っていたので、悔しかったです。父にも連絡しました。でも、『終わったこと。切り替えていこう』と言われました。ショットの状態はいいままだったので、技術的に変えたところはありません」

互いの印象 西郷「ショットが上手」山下「本当に曲がらない」

 予選落ち後、再び優勝を視野に入れてきた2人は、同じ「新世紀世代」。ともに高3でプロテストに一発合格し、2020年からツアーに出場している。そして、2人はジュニア時代からの友人であり、認め合う仲だ。

西郷「私は人をライバル視しないので、(山下)がメジャーに勝った時も『おめでとう。私も頑張ろう』と思いました。技術的には、ショットが上手な選手だと思います。曲がらないし、パットを強気に打ってくるところを尊敬しています」

山下「真央は本当にショットが曲がらない。ショットメーカーですし、パターも決め切ります。私たちは同期も少ないので、その中で一緒に戦えてうれしいですし、今季4勝は、すごいなと思います」

 渋野ら98年度生まれの黄金世代、99年度生まれの稲見萌寧、古江彩佳ら00年生まれのプラチナ世代も強いが、笹生優花を含めた新世紀世代3人の存在感は増すばかり。残り2日も、西郷と山下の好勝負が期待される。

(THE ANSWER編集部)