40年近く放置されていた空間がようやく開発されます。

地域活性化に期待がかかる土地


荒涼とした風景の八尾南駅北口(乗りものニュース編集部撮影)。

 大阪府八尾市は2022年2月25日(金)、国が保有する八尾空港の西側跡地について、土地活用のためのマーケット・サウンディング調査を行うことを発表しました。

 これは八尾市と国土交通省大阪航空局、財務省近畿財務局、大阪市で構成される検討会議が実施するものです。

 調査が行われるのは、大阪メトロ谷町線の終点・八尾南駅の北側に広がる9.2ヘクタールの広大な空地です。ここにはかつて八尾空港の駐機場があり、日本初の民間飛行場として利用されましたが、1984(昭和59)年に現在のターミナルへ機能を移行し使用中止。それ以降、跡地は再開発されることなく、旧滑走路のコンクリート舗装がむき出しの殺風景な状態になっています。

 しかし地下鉄の駅前であること、近畿自動車道や大阪中央環状線にも近いことから、地域活性化のポテンシャルは高いと期待されています。今回、土地利用の具体化に向け、活用に前向きな法人等を広く募集します。

 八尾南駅は、南側は工場や商業施設、住宅が並ぶ市街地ですが、北側は先述のとおり建物はおろか樹木すら皆無の殺風景な大地となっており、「何もない地下鉄終着駅」として話題になっていました。