湖西のバイパス計画“仕切り直し” 国道161号「小松拡幅」トンネルに変更決定 滋賀
手前の北小松地区までは2025年秋に開通予定です。
事業化へ一歩前進
国道161号沿いの琵琶湖沖に立つ、白髭神社の鳥居(画像:写真AC)。
国土交通省 近畿地方整備局は2022年2月24日(木)、滋賀県大津市・高島市の国道161号の改良事業「小松拡幅」について、ルート案を決定し都市計画決定の手続きに入ることを発表しました。
小松拡幅は、湖西道路を中心とする琵琶湖西岸の高規格道路を構成する事業で、開通済みの志賀バイパスを北へ延伸する形で、大津・高島市境の狭隘区間を現道拡幅とバイパス道路建設により高規格化するものです。
今回都市計画の手続きに入るのは、市境を含む4.1kmの小松拡幅13工区。「湖に立つ鳥居」で有名な白鬚神社の裏を回り込むように、トンネルで抜けるルートです。1976(昭和51)年の都市計画決定では白髭神社前を含む13工区がすべて現道拡幅となっていましたが、「琵琶湖の保全再生」や施工性などを考慮し、「山側バイパスルート案」が優れているとして、正式に方針変更を行うこととなりました。
いっぽう、志賀バイパスからの延伸部である、JR湖西線・北小松駅周辺の小松拡幅14工区は、現道とは別のバイパス道路が建設中。長さ414mの「北小松トンネル」は2021年6月に貫通し、2025年度秋の開通予定となっています。