新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、日本では人との接触を抑えることができる「お一人様消費」が注目を浴びるようになっている。独身者が2億人を超えると言われる中国でも、コロナとは関係なく「お一人様消費」に注目する人は多いようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、日本では人との接触を抑えることができる「お一人様消費」が注目を浴びるようになっている。独身者が2億人を超えると言われる中国でも、コロナとは関係なく「お一人様消費」に注目する人は多いようだ。

 中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本の一人焼肉店を紹介する動画を配信した。実際に経験してみて「なぜ日本人が一人で酒を飲み、一人で歌を歌い、一人で焼肉を食べるのか、よく分かった」と感想を述べている。

 配信者は日本在住の中国人男性で、コロナ禍の東京で「一人焼肉店」に足を運びその様子を撮影した。店内は午前11時からすでに満席で繁盛している様子が見て取れる。カウンター席には一人で焼肉を楽しむための設備が整っており、火力の調整ができて、焼肉のたれは6種類揃っている。配信者は、食べることに集中できるため、「撮影中であることを忘れるほど、焼肉を食べることに夢中になってしまった」ようだ。

 これを見た中国のネットユーザーから「日本人はこの種の生活を楽しむことに長けている」、「まったく孤独ではないし、肉を取り合うこともなくて良いね」、「これは中国の大都市でも広めてほしい」など、好意的なコメントが多く寄せられた。

 しかし、「一人で食事、特に焼肉は非常に孤独だよ」という意見もあった。中国では伝統的に大勢で大皿から料理を取り分けて食べる習慣なので、一人での食事に抵抗がある人もいるのだろう。一方で、「たまには孤独を楽しむのも良いと思う」という人もいて、独身者が多い現状のなかで中国人の価値観も多様化してきているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)