3-0の快勝を収めたなでしこジャパン【写真:(C)JFA】

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27日の最終戦で韓国と1位通過懸け激突へ

 女子ワールドカップ予選を兼ねたAFC女子アジアカップでなでしこジャパン(日本女子代表)は1月24日の第2戦でベトナムと対戦。

 MF成宮唯の2ゴールなどで3-0と快勝し、2連勝で準々決勝への進出を決めた。

 日本は初戦のミャンマー戦から中2日の試合に8人のスタメンを入れ替えて臨んだ。試合開始早々からボールをキープした日本は次々にゴール前へと入り込むが、後ろに人数をかけるベトナム守備陣の抵抗もあり、なかなかゴールが決まらない時間が流れた。

 そうした中で迎えた前半38分、センターバックでスタメン出場していたDF高橋はなが左サイドから前線まで進出。右足のクロスを送ると、相手GKが弾いたところを成宮が押し込んで先制点を挙げた。

 日本はボール保持率の割にゴール前の際どい場面を作り切れなかった感はあるものの、1-0のリードでハーフタイムを迎えた。池田太監督は後半に向け、FW菅澤優衣香に代えてMF宮澤ひなたを前線に投入。初戦のミャンマー戦でMF長谷川唯を前に出したのと同様、中盤と前線をつなぐ技術のある選手をセカンドトップに据えた。

 そのなかで迎えた後半5分、日本は左サイドでフリーキックを得るとMF猶本光が中央へ。FW田中美南がヘディングで合わせたボールは相手GKがセーブした後にゴールポストに跳ね返されたが、主将のDF熊谷紗希が詰めて追加点を挙げた。

 池田監督はリードを2点に広げたことで、熊谷とDF清水梨紗の連続スタメンになっていた選手を下げてDF宮川麻都とDF宝田沙織を投入。そして同13分には、再び左サイドで得たフリーキックを猶本が中央に蹴り込むと、ファーサイドに流れたボールを成宮が押し込んで3-0とリードを広げ、このまま試合を締めくくった。 

 C組は日本と韓国が2連勝となり、準々決勝への進出が決定。日本が得失点差で上回る状況で27日に韓国と対戦し、引き分け以上なら1位通過が決まる。今大会はインドが棄権したことで11チームで争われ、来年の女子W杯の開催国オーストラリアを除く上位5チームが出場権を獲得し、2チームが大陸間プレーオフへ進出する。(FOOTBALL ZONE編集部)