SUVタイプのEVは7人乗り

新型EVの発表とともに子会社の設立も

 ソニーは2022年1月5日(水)、独自開発したEV(電気自動車)の「VISION-S」を発表するとともに、それを扱うための新たなグループ会社として「ソニーモビリティ株式会社」を設立すると発表しました。

 これは、アメリカ本土ラスベガスで行われる世界最大級の家電IT見本市「CES(Consumer Electronics Show)2022」の開催に先駆けて発表されたもので、ソニーはセダンタイプとSUVタイプの2種類のEVを披露しています。


ソニーが発表した独自開発EVのプロトタイプ(画像:ソニー)。

 セダンタイプの「VISION-S 01」は、すでに2020年のCESで公開されていたモデルで、今回新たにSUVタイプの「VISION-S 02」が披露されました。

 「VISION-S 02」は「VISION-S 01」と共通のEV/クラウドプラットフォームを採用しているほか、車内が広くなっており、乗車人員も7人に増えているのが特徴です。ソニーによると、バリエーションを増やすことで多様化する価値観や様々なライフスタイルへの対応を推進していくとしています。

 同社によると、すでに2020年12月からヨーロッパにおいて「VISION-S 01」を用いた公道走行テストを開始しており、車内外に搭載されたイメージング・センシング技術やヒューマンマシンインタフェース(HMI)システムなどの安全性やユーザーエクスペリエンスの検証を始めていたそう。2021年4月以降は、5Gによる走行試験を開始するなど、EV化が進むモビリティ環境における新たなモビリティ体験の提供に向けて活動してきたといいます。