ボジョレーの白にはこのおつまみ!「チキンの塩麹チーズマリネ焼き」【調理家電でラク家事ごはん】
チーズと塩麹は鶏肉と相性ばつぐん!
毎週連載【調理家電でラク家事ごはん】2021年11月は、ワインといえばの“チーズ”おつまみのレシピを紹介しています。今回も先週に引き続き、手軽に作れるチーズおつまみを料理家の橋本彩子さんに教えていただきました。トースターやレンジの活用で、おうち飲みやおもてなしにぴったりなひと皿を手間なくラクに用意できますよ。
ヘルシーなのに満足感のあるレシピを考案してくれた橋本さん。チーズと塩麹の旨みをたっぷり含んだ、香ばしく焼き上がった鶏肉は、ごちそう感満点!見栄えもよくおしゃれな仕上がりです。
調理時間:約20分
「おいしく作るポイントは、マリネした鶏肉を寝かせること。パルメザンチーズと塩麹、レモンの輪切りを合わせて寝かせることで、お肉の内部まで旨みが浸透し、食感もやわらかくなります。チーズや塩麹の芳醇な風味を、ジューシーな鶏肉と一緒に存分に味わえますよ。
レモンは果汁ではなく果実を輪切りして使うようにしてください。マリネ液が水分で薄まらず、お肉にしっかりと味付けできます。レモンの輪切りを一緒に焼いて盛り付けるのもポイント。レモンの風味が増し、料理の見栄えもよくなります。
白ワインに合わせるのがおすすめで、塩麹を使っているので日本酒にもよく合いますよ」
材料(2人分)
・鶏もも肉……1枚
・レモン……1/2個
a. 塩麹……大さじ2杯
a. パルメザンチーズ(粉チーズ)……大さじ1杯
a. 酒……大さじ1杯
・バター……10g
作り方
1. 鶏もも肉の下ごしらえをする
鶏もも肉は黄色い脂身を取り除き、厚い部分に切れ目を入れて厚さを均一にします。皮の面から包丁やフォークで刺して所々に穴をあけます。
「黄色い脂身を取り除くことで、焼き上がりの風味がよくなります。また、数カ所に穴を開けておくと調味料が染み込みやすくなりますよ」
2. レモンを切る
レモンを輪切りにします。
「皮を剥かずに使うので、国産レモンを使いましょう。お肉と一緒に焼いて盛り付けるので、薄すぎないけれど食べやすい5mm程度の厚さが適当です」
3. 調味料を合わせて鶏もも肉をマリネする
(a)を合わせてよく混ぜます。
鶏もも肉の片面に(a)の半量をかけ、スプーンの背でまんべんなく塗り広げます。
滑らせるように密閉袋に入れ、もう片面に(a)の残りを同じ要領で塗り広げます。
レモンの輪切りを鶏もも肉にのせ、2~3時間冷蔵庫で寝かせてマリネします。
「鶏もも肉の片面にマリネ液を塗ったら、もう片面は袋に入れてから塗ると周囲を汚さずにすみますよ。最低1時間はマリネした方が旨みが浸透し、お肉がやわらかく仕上がります」
4. オーブントースターで焼く
オーブントースターを予熱します。
オーブントースターの天板、またはアルミホイルにマリネした鶏肉を、皮目を上にして置き、その上にレモンをのせます。
強火で15分程度焼いて途中で裏返し、合計で20~25分、表面にところどころ焦げ目が付くまで焼きます。
「味付けしたお肉は焦げやすいので、途中で焦げ目が付きすぎた場合は温度を下げてください。焦げ目がつきすぎないよう、ときどきトースターの扉を開けて確認しながら焼きましょう」
5. 肉汁でソースを作る
焼き上がった鶏肉から出た肉汁を耐熱ボウルに移します。電子レンジで2分加熱し、冷蔵庫から出したての冷たいバターをゆっくり溶かします。
「冷たいバターを溶かし込むことで乳化してとろみがつきます。バターは有塩でも無塩でもどちらでも大丈夫ですが、パルメザンチーズや塩麹の塩分があるので、無塩バターがあればそちらを使ってください」
6. 盛り付ける
焼き上がった鶏もも肉を食べやすい大きさに切り、器に盛りつけます。レモンものせて、5のソースをかけたら完成です。
レモンが香る、満足感のあるひと皿に
さわやかなレモンの香りにパルメザンチーズと塩麹の旨みが合わさって、風味良くコク深いひと皿に仕上がっていました。肉汁がじゅわっとあふれる香ばしい鶏肉は最高のおつまみです。
「塩麹を使うことでお肉がしっとりと焼き上がり、多少焼きすぎてしまってもパサつきません。パルメザンチーズと塩麹の塩分が、お酒のおつまみとしてちょうど良い塩加減に仕上げてくれます」
マリネしたものをあらかじめ冷蔵庫に準備しておけば、食べたいときにトースターで焼くだけなのでとっても便利。フライパンで焼くと焦げ付いてしまうことがありますが、トースターで様子を見ながら焼くならその心配がありません。あたふたせずにおつまみの準備ができますね。
次回は「白菜のグリルブルーチーズソース」
次回ご紹介するのは「白菜のグリルブルーチーズソース」。鍋物に使われることの多い白菜を、グリルにしておしゃれな料理に仕上げます。ヘルシーな白菜がコクのあるブルーチーズソースと合わさることで満足感のあるひと皿に。これから旬を迎える白菜を使った簡単お役立ちレシピです。お楽しみに!
文・取材/神山 彩子
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)