三浦瑠麗氏が「聞きたいことがないんだね」と吐露せざるを得ない“選挙報道のスタンス”とは

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11月1日(月)、国際政治評論家の三浦瑠麗氏がツイッターを更新。メディアの選挙報道に対する姿勢について本音をこぼしました。

波紋を呼んだメディアの選挙特番

岸田文雄首相が誕生して間もなく実施された第49回衆議院議員総選挙。10月31日(日)には全国各地の投票所にて国民による投票が行われました。同日には開票も行われ、衆議院議員の議席数が465席あるうち与党が絶対安定多数と言われる261席以上を獲得したとのこと。

また、開票に伴って多くのメディアが地上波にて選挙特番を放送しました。選挙特番には多くの政治家が登場したものの、番組側から厳しく追及される場面もあり波紋を呼んでいます。

政治家への攻撃的な報道に難色

別に、政治家を怒らせないようにしようなんて1ミリも思ったことないけれど、地上波の「なんとかして怒らせねば自分らのメンツが立たない」という風潮は意味わからんね。相手の話を聞かなければ質問の意味がないじゃん。相手の話を聞くってのは相手にとって本質的な問題を真っ向から聞くってことだよ。

- 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) November 1, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

このようなメディアの報道内容に三浦氏は「別に、政治家を怒らせないようにしようなんて1ミリも思ったことないけれど、地上波の「なんとかして怒らせねば自分らのメンツが立たない」という風潮は意味わからんね」とコメント。

加えて「わたしはネットの開票特番の司会やってたのでテレビ見てないし、特定の番組について言ってるんじゃないよ。ずいぶん前から地上波は、忖度か怒らせか゚どっちかみたいな雰囲気があるじゃない? ってはなし。あと明示的に言われたこともありますね。政治家は怒らせて帰さなきゃって。そう?と思ったけど」と明かし、以前から続くメディアの報道の在り方に懐疑的な意見を示しました。

さらに「相手の話を聞かなければ質問の意味がないじゃん。相手の話を聞くってのは相手にとって本質的な問題を真っ向から聞くってことだよ」「要は、聞きたいことがないんだね。あれは」と続け、選挙報道の意義についても触れました。

選挙報道においてメディアがあるべき姿とは

三浦氏を含め今回の選挙特番には視聴者からも厳しい指摘があり、「同感です。自民党総裁選挙の頃から各種メディア、特に地上波テレビ番組でのMCやキャスターの言動に不愉快な思いをさせられることが多くなりました。」といった共感の声が多く寄せられています。

また、「冷静な分析をありがとうございます。私もちゃんと政治家さんたちの話を聞きたいです。泣きそうな顔は見たくないです。」と、政治家の声を聞けるチャンスだったのにも関わらず、その機会を逸してしまったことに言及する声もあがっていました。

政治家を招いて選挙特番が行われることの意義として、政治家が選挙結果をどう受け止め、政治や社会などの問題についてどう捉え、どのように解決していくのかが伝えられる必要があります。政治家の見解に基づいて番組キャスト陣が建設的に議論を進め、その内容を視聴者に分かりやすく説明していくのが本来の報道の在り方なのではないでしょうか。