XFN-ASIAによると、中国人民銀行(中央銀行)の呉暁霊・副総裁は14日、国内の金融機関には潜在的な過剰融資リスクがあると指摘し、銀行に対して、融資抑制に向けて努力するよう求めた。これは、中国中銀のウェブサイトに掲載された声明文の中で明らかになったもの。それによると、銀行は、中長期の融資ウエートを抑え、手形割引による短期融資リスクも回避するよう融資の健全化を図ることを求めた。

  中国中銀が同日発表した5月の中国マネーサプライM2の伸び率は、前年比+19.1%となり、政府目標の同+16%(06年通年ベース)を大きく上回っており、融資の抑制策を打ち出す必要があると判断したようだ。【了】