AFX通信によると、英石油大手BPが発表した2006年版世界エネルギー統計で、石油・ガス価格の急騰により昨年、全世界のエネルギー需要の伸びが前年から減速したことがわかった。昨年の需要の伸びは前年比2.7%増と、2004年の同4.4%増から減速した。

  石油需要の伸びは、2004年の3.6%増から2005年は1.3%増となった。一方、石油価格は同42%増の1バレル=55ドルとなり、1983年以降最高だった。これにともない、世界経済の伸びも、前年の4%増から3.6%増に減速したとしている。BPのチーフエコノミスト、ピーター・デイビース氏は、「価格上昇は、実需に基づいた不足ではなく、供給不安によるものだ」と分析している。

  天然ガスの需要は同2.3%増。石炭は中国の大幅な需要増が牽引し、同5%増となった。 【了】