XFN-ASIAによると、13日のニューヨークの外国為替市場で、ドルは主要通貨に対し強含みで推移した。米5月PPI(生産者物価指数)のコア指数(価格変動が激しい食品やエネルギーを除いた物価指数)が市場予想を上回る強い伸びとなったことから、インフレ懸念による利上げ観測が広がり、ドル買いを強めた。同日午後、ドルは対円でドル高・円安が進み、前日の1ドル=114.20円から、一時、7週間ぶりの高値となる115.42円を付け、結局、115.28円で主な取引を終えた。

  また、ユーロは、前日の1ユーロ=1.2603ドルから1.2541ドルに、英ポンドも前日の1ポンド=1.8446ドルから1.8335ドルへとそれぞれ急落(ドルは急伸)した。

  米労働省が13日の朝方に発表したPPIのコア指数は前月比0.3%上昇で、市場予測の0.2%上昇を上回ったこと、さらに、対ユーロ相場では、ECB(欧州中央銀行)が8日に0.25%ポイントの利上げを決定したものの、それ以降の欧州の金融政策の先行きが不透明となったことも加わり、ドル相場を押し上げた。

  また、ベン・バーナンキFRB(米準備制度理事会)議長が5日、IMF(国際通貨基金)主催のパネル討論で、利上げ継続を示唆する発言をしたことから、今月28−29日に開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げされるとの見方もドルの支援材料になっている。【了】