スケートボード・女子パークでは、4位となった岡本碧優とライバルたちの振る舞いが反響を呼んでいる【写真:AP】

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東京五輪スケートボード女子での感動シーンに米メディアも注目

 東京五輪の新競技、スケートボード・女子パーク決勝が4日に行われ、19歳の四十住(よそずみ)さくらが金メダル、12歳の開心那(ひらき・ここな)が銀メダルを獲得した。15歳の岡本碧優(みすぐ)は惜しくも4位。演技後、他の選手たちが岡本のもとへと近寄り、担ぎあげて健闘を称える場面があった。SNS上の視聴者からは「涙腺崩壊した」「オリンピック初泣き」などと反響が寄せられていたが、米メディアもこの瞬間について紹介している。

 若き選手たちのスポーツマンシップが注目されている。4位で最後の演技を迎えた岡本。メダルを狙い、果敢に挑んだ。華麗にボードを乗りこなしていたが、最後は転倒。あと一歩届かなかった。悔し涙を見せていた岡本を、笑顔にしたのはライバルたちだった。

 壁を上がってきた15歳に、各選手が続々と近寄って抱擁。そして、ポピー・オルセン(オーストラリア)とブライス・ウェットスタイン(米国)の2人が岡本を担ぎ、肩に乗せて演技を称賛したのだった。これに岡本は泣きながらも笑顔。ガッツポーズも見せていた。

 実際の映像を見たツイッター上の日本人からは「涙腺崩壊した」「オリンピック初泣き」などと投稿が寄せられていたが、米スポーツ専門局「ESPN」の豪州・ニュージーランド版の公式ツイッター「ESPNオーストラリア&ニュージーランド」もこの場面に注目している。

 岡本が2人の肩に乗せられた写真を公開し、文面には「15歳のミスグ・オカモトが転倒し銅メダルを逃した瞬間、オーストラリアのポピー・オルセンと他の選手たちが彼女を持ち上げて、励ましました」と記載。美しい瞬間に脚光を浴びせていた。(THE ANSWER編集部)