フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんの自宅キッチンは、狭かったり、最新機能はなかったりしますが、好きなものだけに囲まれた使いやすく居心地のいい場所。“私らしく”をいちばんに考えるフランス人をお手本にした、志麻さんがいちばん好きな場所です。


志麻さん

志麻さんのお気に入り調理道具。必要最低限だから、スペースも取りません



ここでは、志麻さんがキッチンで実際に愛用している、お気に入りの調理道具を見せてもらいました。

●フライパンと鍋は入れ子になる5個だけ




愛用しているのは、取っ手がとれる「ティファール」基本の4個セットに、直径27cmの深型鍋をプラス。「毎日使うから、軽くて洗いやすいのがいちばん。入れ子なので収納場所をとらないのも◎」

●ボウルは深めのものが使いやすい




ボウルはサイズ違いで3つ。


「フランスでは、カフェオレボウルでさっと卵を混ぜたりするんです。食器も調理道具のひとつという感じ」


愛用は「コンテ」のボウル。深さがあって混ぜやすく、スマートなフォルムが省スペース。

●スライサーと泡立て器は持っていると便利




おすすめは「貝印SELECT100」のスライサー。「さらに、泡立て器があるとお菓子づくりのハードルがぐっと下がります。ちなみに私は、ホワイトソースも、木ベラでなく泡立て器を使います」

●包丁もまな板も小さい方がラク




まな板は小さい方が洗いやすく、包丁は小さい方が手になじむ。


「フランスの家庭では、素材はその都度適当に切りながら、ラフに鍋に入れていきます。だから、片手で持ち上げられる小さいまな板の方が使い勝手がいいんです」

●ザルはひとつで4役




ザルは水気をきるほか、裏ごしにしたり、粉をふるったりなど多方面で活躍。ボウルをかぶせて大きくふれば、サラダスピナーにも!


「専用の道具をもっていなくても、料理はおいしくつくれます」

●追加するならグリルパン




肉も野菜もこんがりと焼き目がつくだけで、簡単にごちそう感プラス。「ただ塩、コショウして焼くだけで、お店のような仕上がりに。焼き目の香ばしさが、おいしさをワンランクアップします」

<撮影/難波雄史 取材・文/ESSE編集部>

【タサン志麻さん】



国内外のフレンチレストランで修業ののち、「より自由で簡単なフランス家庭料理を伝えたい」と家政婦に転身。東京都内の下町で、フランス人の夫・ロマンさん、2人の息子たちと暮らす。テレビなどメディアでも活躍。おもな著書に『志麻さんのベストおかず プレミアムなほぼ100円おかず編
』(扶桑社刊)