ともさかりえさん、ミュージカル出演は「魔が差したとしか言いようがない(笑)」
夏らしいさわやかな装いでESSE8月号の表紙を飾ってくれたのは、ミュージカルへの初挑戦を控えるともさかりえさん。不安と期待が入り交じった今の心境、思春期を迎えた息子さんとの日々など、充実ぶりが伝わってきました。
ともさかりえさん
日ごとに暑さが増してくる今の時季。ともさかりえさんにとっては、「1年でいちばん元気になれる、大好きな季節」なのだそう。
「体に夏が合っているみたいで、暑ければ暑いほどうれしい(笑)。食欲も湧いてきて、とくにエスニック料理や揚げ物が食べたくなります。なぜか私、夏になると天ぷらを揚げたくなるんですよね」
インスタグラムでも、たびたび日々のごはんをアップしているともさかさん。高校生の息子さんも料理を手伝ってくれるように。
「食べることが好きな子なので、ネットでレシピを調べて『これをつくって』とリクエストされることも。昨日の夕飯は焼き肉だったのですが、買い出しをお願いしたら、ちゃんと塩とゴマ油、ニンニクで下味をつけておいてくれました(笑)。私が料理をしている間もキッチンにいて、横からああして、こうしてと言ってきます。息子ももう思春期なので、こうしてふたりで過ごす時間をもてるのは貴重だし、うれしいですね」
ときにはセリフの練習中に、横から息子さんが「どんな話なの?」と聞いてくることもあるそう。
「今は、出演するミュージカルの曲を家でも口ずさんでいるのですが、歌詞はかなり品がないというか…。ESSEの誌面では言いづらいキーワードが満載で。息子からも『最低な歌だね!』って突っ込まれています(笑)」
ともさかさんが話すのは、7月に始まった『衛生〜リズム&バキューム〜』のこと。昭和の時代を舞台に、経営拡大をもくろむトイレのくみ取り業者の悪行を痛快に描く異色のミュージカルです。以前からミュージカルファンだったというともさかさんにとって、ミュージカルはある種の“聖域”。あくまで趣味であり、仕事として関わるつもりはなかったと話します。
「お受けしたのは、魔が差したとしか言いようがありません(笑)。オファーをいただいたときも即答できず、『歌がなければすぐお返事するのに…』と自問自答していました。でも前から脚本・演出の福原充則さんの作品は好きでしたし、主演の古田新太さんとの組み合わせは絶対におもしろくなるはず。もし断ったら後悔するだろうし、私なりにできることがあるのかもしれない、と出演を決めました」
「周りの方と比べて、自分の歌のレベルにがくぜんとしています」と苦笑しつつも、充実した時間を過ごしているようです。
「いい楽曲ばかりですし、なによりミュージカルのプロフェッショナルの方々が歌った瞬間が圧巻で!『きゃー! すごい!』と客席にいるような気分になっています(笑)。今は稽古中もマスクをつけていて相手の表情が読みにくいけど、その分、想像力を膨らませるしかない。このメンバーで無事に幕をあけて、みんなで完走することが、いちばんの願いですね」
6月には初めて手がけるアパレルブランド「My weakness」を立ち上げたばかり。ミュージカルに加え、新たな挑戦が続いています。
「自分の中に相反するふたつの気持ちがあるんですよね。『新しいことなんかしないで、安心できる場所で信頼する人とだけ関わっていたい』という思いと、『知らない世界を見てみたい』という欲求と。もちろん後悔することもあるし、今の自分では力不足だったな、と反省することもあります」
不安を抱えながらも、思いきって第一歩を踏み出すことで、違う景色が見えてくることも。
「初めてのミュージカルの現場ではひとつひとつの作業が新鮮で、トライするのが楽しい。服づくりでも、普段身に着けているアイテムがつくられる背景がわかるのがおもしろくて。だからやっぱり、やらずに後悔するよりは、やって後悔した方がいいんですよね」
どんなに経験を重ねても、成長のためのチャレンジを忘れない。そんなともさかさんの姿に、私たちも勇気をもらえそうです。
<撮影/天日恵美子 取材・文/ESSE編集部>
1979年、東京都出身。12歳で芸能界デビュー。以降、多くの映画やドラマ、舞台で活躍。近作にドラマ『監察医朝顔2』『FM999 999WOMEN’S SONGS』など。今後は『雲霧仁左衛門5』の放送も控える。6月に自身のブランド「Myweakness」が始動。7月9日よりミュージカル『衛生〜リズム&バキューム〜』に出演中。
ともさかりえさん
ともさかりえさんインタビュー
日ごとに暑さが増してくる今の時季。ともさかりえさんにとっては、「1年でいちばん元気になれる、大好きな季節」なのだそう。
●最近は息子とふたりでキッチンに立つことも
インスタグラムでも、たびたび日々のごはんをアップしているともさかさん。高校生の息子さんも料理を手伝ってくれるように。
「食べることが好きな子なので、ネットでレシピを調べて『これをつくって』とリクエストされることも。昨日の夕飯は焼き肉だったのですが、買い出しをお願いしたら、ちゃんと塩とゴマ油、ニンニクで下味をつけておいてくれました(笑)。私が料理をしている間もキッチンにいて、横からああして、こうしてと言ってきます。息子ももう思春期なので、こうしてふたりで過ごす時間をもてるのは貴重だし、うれしいですね」
ときにはセリフの練習中に、横から息子さんが「どんな話なの?」と聞いてくることもあるそう。
「今は、出演するミュージカルの曲を家でも口ずさんでいるのですが、歌詞はかなり品がないというか…。ESSEの誌面では言いづらいキーワードが満載で。息子からも『最低な歌だね!』って突っ込まれています(笑)」
●ミュージカルに仕事として関わるつもりはなかった
ともさかさんが話すのは、7月に始まった『衛生〜リズム&バキューム〜』のこと。昭和の時代を舞台に、経営拡大をもくろむトイレのくみ取り業者の悪行を痛快に描く異色のミュージカルです。以前からミュージカルファンだったというともさかさんにとって、ミュージカルはある種の“聖域”。あくまで趣味であり、仕事として関わるつもりはなかったと話します。
「お受けしたのは、魔が差したとしか言いようがありません(笑)。オファーをいただいたときも即答できず、『歌がなければすぐお返事するのに…』と自問自答していました。でも前から脚本・演出の福原充則さんの作品は好きでしたし、主演の古田新太さんとの組み合わせは絶対におもしろくなるはず。もし断ったら後悔するだろうし、私なりにできることがあるのかもしれない、と出演を決めました」
「周りの方と比べて、自分の歌のレベルにがくぜんとしています」と苦笑しつつも、充実した時間を過ごしているようです。
●やらずに後悔するよりはやって後悔したいんです
「いい楽曲ばかりですし、なによりミュージカルのプロフェッショナルの方々が歌った瞬間が圧巻で!『きゃー! すごい!』と客席にいるような気分になっています(笑)。今は稽古中もマスクをつけていて相手の表情が読みにくいけど、その分、想像力を膨らませるしかない。このメンバーで無事に幕をあけて、みんなで完走することが、いちばんの願いですね」
6月には初めて手がけるアパレルブランド「My weakness」を立ち上げたばかり。ミュージカルに加え、新たな挑戦が続いています。
「自分の中に相反するふたつの気持ちがあるんですよね。『新しいことなんかしないで、安心できる場所で信頼する人とだけ関わっていたい』という思いと、『知らない世界を見てみたい』という欲求と。もちろん後悔することもあるし、今の自分では力不足だったな、と反省することもあります」
不安を抱えながらも、思いきって第一歩を踏み出すことで、違う景色が見えてくることも。
「初めてのミュージカルの現場ではひとつひとつの作業が新鮮で、トライするのが楽しい。服づくりでも、普段身に着けているアイテムがつくられる背景がわかるのがおもしろくて。だからやっぱり、やらずに後悔するよりは、やって後悔した方がいいんですよね」
どんなに経験を重ねても、成長のためのチャレンジを忘れない。そんなともさかさんの姿に、私たちも勇気をもらえそうです。
<撮影/天日恵美子 取材・文/ESSE編集部>
【ともさかりえさん】
1979年、東京都出身。12歳で芸能界デビュー。以降、多くの映画やドラマ、舞台で活躍。近作にドラマ『監察医朝顔2』『FM999 999WOMEN’S SONGS』など。今後は『雲霧仁左衛門5』の放送も控える。6月に自身のブランド「Myweakness」が始動。7月9日よりミュージカル『衛生〜リズム&バキューム〜』に出演中。