中国人は一般的に愛国心が強いと言われる。愛国心から中国ブランドをあえて選ぶ消費者も多く、わざわざ小さな中国国旗を電動バイクに立てて走っている人もいるほどだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人は一般的に愛国心が強いと言われる。愛国心から中国ブランドをあえて選ぶ消費者も多く、わざわざ小さな中国国旗を電動バイクに立てて走っている人もいるほどだ。また、デパートには万国旗の代わりに中国の国旗だけを繋げたものが飾られ、赤一色になっていることもある。

 最近の中国はより愛国的思想を強めているようにも感じられるが、日本では「愛国」が話題になることはほとんどない。中国メディアの快資訊は10日、「日本人はどうして愛国を語らないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人がどれほど「愛国を語らない」かについて紹介している。一般人も知識層も「愛国」という言葉を使わず、「家族を愛する、故郷を愛する」という言い方しかしないと伝えた。米国も愛国を道徳教育の一環としており、愛国を教えないのは日本くらいだと珍しがっている。

 この理由には複数考えられるそうだ。まずは、「日本の知識層が愛国を語りたがらない」ことが一因と主張。戦争反対の立場だった知識層は、戦時中に非国民扱いを受けたうえ、多くの国民は「国に騙されて」悲惨な戦争へと突き進んだと主張し、それゆえ日本の知識層は国に対して積極的な態度が取れないのだろうと主張した。

 さらに、知識層だけでなく、戦争を体験した日本人は戦争に反対できなかったことを悔やみ、若い世代は日本の過ちを学び「恥ずかしい気持ちになっている」のではないかと主張。また、日々の生活に忙殺されて国の問題を考えるゆとりもない可能性があるとした。さらに戦後日本を占領した米国が、「日本人の熱狂的な愛国感情を消した」と分析し、こうした要因が相まったことで「日本人は愛国を語らなくなった」と分析している。

 確かに、日本では「愛国」という言葉を聞くことは多くなく、さかんに「愛国」が叫ばれる中国とは大きく異なっていると言えるだろう。特に近年の中国は愛国教育に力を入れており、それだけに中国人からすれば「まったく愛国を語らない日本人」が不可解に感じられるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)