収納神のすっきりクローゼット大解剖。パンツは逆さまにつるしてシワのばし
服があふれる、取り出しにくい、シワだらけ…。クローゼットに関する悩みはつきません。そんなお悩みをまるっと解決! 収納スタイリスト・吉川永里子さんに、究極に使いやすい洋服収納=“探さないクローゼット”のつくり方を教えてもらいました。
目指すのはこのクローゼット!
今着たい服がひと目でわかる、吉川さんのクローゼット。
「左側が私、右側が夫の服で、オールシーズンの服をここに収納。真ん中にオンシーズンを入れ、奥にオフシーズンや、冠婚葬祭用の服などを収めています」
奥も使って効率的な収納を。
こちらはクローゼットの右奥。
大切なのは、収納する服の数をあらかじめ決めることだそう。
「とにかく出し入れしやすい数に絞ることが第一。それ以上もっていても、シワになったり、湿気がたまってカビが生えるなど、服を傷める原因に。本当に着たい服だけを最大限に活用しましょう」
まずはクローゼットをからにするところからスタート! ステップに沿って、使いやすい収納を手に入れましょう。
クローゼットのサイズを把握し、出し入れしやすく収納できる服の数を割り出します。
(1) クローゼットを一度からにする
少しずつ間引くのではなく、一度クローゼットの中のものを全部取り出して、からにします。
「これは、クローゼットのサイズと、入っているものを正確に把握するためです」
(2) ポールの長さから、かけるハンガーの数を決める
ハンガーの本数の出し方は、ハンガーをかけるポールの長さを3で割ってみて。
「たとえば、わが家の場合は片側106cmなので、35本。それを目安にプラス10本以内に納めて」
(3) 使用する収納ケースに何着入るか確認
使用する収納ケースに、実際に服を入れてみて何着入るか確認を。
「Tシャツ、ニットなどアイテム別に無理なく入る数を確認し、それ以上は入れないように決めましょう」
入れる服の数が決まったら、出した服のなかから、着ていないものを洗い出して処分します。
(1) 手放すか悩むものは保留ボックスに
どうしても悩むものは、保留ボックスへ。
「ボックスは、ダンボールなど目障りなものの方が捨てる決意がしやすくなります。きちんと気持ちの整理がついてから処分を」
<なにを捨てるべきかわからないときは…>1か月間コーディネートを記録してみて!
着ていないものは処分しますが、どれもまだ着る気がして悩むときは、1か月間コーディネートをスマホで撮影。すると、今着ているもの、気分が上がるものが明確になります。
厳しい目で厳選した服だけを、出し入れしやすいように順番に収めていきます。
(1) 使用頻度の低い服をいちばん奥に
喪服や結婚式用のワンピースなど、使用頻度は低いけれど必要な服をまず初めにいちばん奥にかけます。
「奥にあるとわかっていれば、必要なときも迷わず出せて安心ですよ」
(2) オフシーズンの服を入れる
オフシーズンの服を奥にかけ、手前の出し入れしやすい場所にオンシーズンの服を、丈をそろえてかけます。
「こうすれば、丈の短い衣類の下に、収納ボックスを高く積めます」
(3) 衣装ケースもオフシーズンを奥に入れて
衣装ケースも、ボックスごとにシーズンを分け、オフシーズンを奥、オンシーズンを手前に。
「奥行きのあるボックスなら、ボックス内の手前をオン、奥をオフシーズンにしても」
(4) 下着類はケースの中で仕切るとゴチャつかない
ひと目で見やすい
下着や靴下などの小さいものは、整理ボックスなどで仕切り、使いやすく。
「こうして入っているものが上からひと目で見えるようにすれば、必要なものがすぐ取り出せます」
洋服のしまい方からおすすめの収納グッズまで、クローゼットにまつわるいろいろを教えてもらいました。
<オフシーズンの服を別の場所に入れないで>
オフシーズンの服を別の場所に収納すると、要、不要のジャッジもゆるくなり、衣替えの手間も増えるのでおすすめしません。
<お預かりサービスは使わないで>
クリーニングのお預かりサービスは、ムダに服を増やす原因になるので使わないで。1着買ったら1着処分を徹底しましょう。
<パンツ類はすそを上にしてつり下げる>
パンツはクリップハンガーにすそを上にしてつり下げると、ウエスト部分の重みで生地がピンと伸びます。
「セットアップやスーツは、こうしてトップスとセットでかけています」
<ケースのサイズに合わせてたたむ>
衣装ケースに入れる服は、ケースの前後に2列分か、横幅に肩幅を、高さに身ごろの長さを合わせてたたみます。
「スペースを効率よく使え、出し入れしやすくなりますよ」
<MAWAハンガー>
ハンガーはすべてMAWAハンガーで統一。
「肩のラインを崩さないエコノミックタイプに、Tシャツやニットを、ボディフォームタイプに、ジャケットなどをかけています」
<ポリプロピレン収納ケース>
中身が見える透明〜半透明で、キャスターつきのものがおすすめ。
「使っているのは無印良品のもの。奥の服が取り出しやすい、幅34×奥行き44.5cmの小ぶりのものを選びました」
<高さが変えられる不織布仕切ケース>
引き出しの高さに合わせて折って使える無印良品の仕切りケース。
「やわらかく、入れるものに合わせてフィットします。幅15×奥行き32.5cmで、靴下や下着などの収納に最適」
<ポリプロピレンメイクボックス>
無印良品のポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフも、引き出しの中の仕切りに活躍。サイズは15×11×高さ8.6cm。
「パンプス用フットカバーなど、小さなものの収納に」
毎日のコーディネートが楽しくなるような吉川さんのクローゼット。マネするだけで、洋服収納のストレスから解放され、おしゃれ度もアップ! ぜひ試してみてください。
●教えてくれた人
Room&me代表、収納スタイリスト®。働くママ目線の親しみやすいアドバイスが人気で、個人宅のアドバイス、オンラインセミナー、メディア出演、講演ほか、多方面で活躍
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>
必要以上に服をもたずに、今着たい服に絞って
目指すのはこのクローゼット!
今着たい服がひと目でわかる、吉川さんのクローゼット。
「左側が私、右側が夫の服で、オールシーズンの服をここに収納。真ん中にオンシーズンを入れ、奥にオフシーズンや、冠婚葬祭用の服などを収めています」
奥も使って効率的な収納を。
こちらはクローゼットの右奥。
大切なのは、収納する服の数をあらかじめ決めることだそう。
「とにかく出し入れしやすい数に絞ることが第一。それ以上もっていても、シワになったり、湿気がたまってカビが生えるなど、服を傷める原因に。本当に着たい服だけを最大限に活用しましょう」
3STEPで完成!吉川さんのクローゼットのつくり方
まずはクローゼットをからにするところからスタート! ステップに沿って、使いやすい収納を手に入れましょう。
●STEP1:クローゼットに入れる服の数を決める
クローゼットのサイズを把握し、出し入れしやすく収納できる服の数を割り出します。
(1) クローゼットを一度からにする
少しずつ間引くのではなく、一度クローゼットの中のものを全部取り出して、からにします。
「これは、クローゼットのサイズと、入っているものを正確に把握するためです」
(2) ポールの長さから、かけるハンガーの数を決める
ハンガーの本数の出し方は、ハンガーをかけるポールの長さを3で割ってみて。
「たとえば、わが家の場合は片側106cmなので、35本。それを目安にプラス10本以内に納めて」
(3) 使用する収納ケースに何着入るか確認
使用する収納ケースに、実際に服を入れてみて何着入るか確認を。
「Tシャツ、ニットなどアイテム別に無理なく入る数を確認し、それ以上は入れないように決めましょう」
●STEP2:着ていない服を洗い出す
入れる服の数が決まったら、出した服のなかから、着ていないものを洗い出して処分します。
(1) 手放すか悩むものは保留ボックスに
どうしても悩むものは、保留ボックスへ。
「ボックスは、ダンボールなど目障りなものの方が捨てる決意がしやすくなります。きちんと気持ちの整理がついてから処分を」
<なにを捨てるべきかわからないときは…>1か月間コーディネートを記録してみて!
着ていないものは処分しますが、どれもまだ着る気がして悩むときは、1か月間コーディネートをスマホで撮影。すると、今着ているもの、気分が上がるものが明確になります。
●STEP3:服を収める
厳しい目で厳選した服だけを、出し入れしやすいように順番に収めていきます。
(1) 使用頻度の低い服をいちばん奥に
喪服や結婚式用のワンピースなど、使用頻度は低いけれど必要な服をまず初めにいちばん奥にかけます。
「奥にあるとわかっていれば、必要なときも迷わず出せて安心ですよ」
(2) オフシーズンの服を入れる
オフシーズンの服を奥にかけ、手前の出し入れしやすい場所にオンシーズンの服を、丈をそろえてかけます。
「こうすれば、丈の短い衣類の下に、収納ボックスを高く積めます」
(3) 衣装ケースもオフシーズンを奥に入れて
衣装ケースも、ボックスごとにシーズンを分け、オフシーズンを奥、オンシーズンを手前に。
「奥行きのあるボックスなら、ボックス内の手前をオン、奥をオフシーズンにしても」
(4) 下着類はケースの中で仕切るとゴチャつかない
ひと目で見やすい
下着や靴下などの小さいものは、整理ボックスなどで仕切り、使いやすく。
「こうして入っているものが上からひと目で見えるようにすれば、必要なものがすぐ取り出せます」
クローゼットを使いやすくするワンポイントアドバイス
洋服のしまい方からおすすめの収納グッズまで、クローゼットにまつわるいろいろを教えてもらいました。
●コレはNG!
<オフシーズンの服を別の場所に入れないで>
オフシーズンの服を別の場所に収納すると、要、不要のジャッジもゆるくなり、衣替えの手間も増えるのでおすすめしません。
<お預かりサービスは使わないで>
クリーニングのお預かりサービスは、ムダに服を増やす原因になるので使わないで。1着買ったら1着処分を徹底しましょう。
●洋服をキレイに収めるポイント
<パンツ類はすそを上にしてつり下げる>
パンツはクリップハンガーにすそを上にしてつり下げると、ウエスト部分の重みで生地がピンと伸びます。
「セットアップやスーツは、こうしてトップスとセットでかけています」
<ケースのサイズに合わせてたたむ>
衣装ケースに入れる服は、ケースの前後に2列分か、横幅に肩幅を、高さに身ごろの長さを合わせてたたみます。
「スペースを効率よく使え、出し入れしやすくなりますよ」
●吉川さんのオススメ!クローゼット収納のマストアイテム
<MAWAハンガー>
ハンガーはすべてMAWAハンガーで統一。
「肩のラインを崩さないエコノミックタイプに、Tシャツやニットを、ボディフォームタイプに、ジャケットなどをかけています」
<ポリプロピレン収納ケース>
中身が見える透明〜半透明で、キャスターつきのものがおすすめ。
「使っているのは無印良品のもの。奥の服が取り出しやすい、幅34×奥行き44.5cmの小ぶりのものを選びました」
<高さが変えられる不織布仕切ケース>
引き出しの高さに合わせて折って使える無印良品の仕切りケース。
「やわらかく、入れるものに合わせてフィットします。幅15×奥行き32.5cmで、靴下や下着などの収納に最適」
<ポリプロピレンメイクボックス>
無印良品のポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフも、引き出しの中の仕切りに活躍。サイズは15×11×高さ8.6cm。
「パンプス用フットカバーなど、小さなものの収納に」
毎日のコーディネートが楽しくなるような吉川さんのクローゼット。マネするだけで、洋服収納のストレスから解放され、おしゃれ度もアップ! ぜひ試してみてください。
●教えてくれた人
【吉川永里子さん】
Room&me代表、収納スタイリスト®。働くママ目線の親しみやすいアドバイスが人気で、個人宅のアドバイス、オンラインセミナー、メディア出演、講演ほか、多方面で活躍
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>