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三菱重工業株式会社と三菱ロジスネクスト株式会社は作業内容に応じて有人フォークリフトと同様に搬送計画が立てられる冷凍冷蔵倉庫型の「レーザー誘導方式無人フォークリフト」(以下、AGF)を株式会社ニチレイロジグループ本社と共同開発したことを発表した。

●−10℃の環境下で稼働できる「PLATTER Auto」

同機はタブレット端末で搬送先を指定すると荷物の動きにあわせて自動で垂直搬送機からパレットをとり、自動扉と交信して開閉を制御しながら冷蔵冷凍部屋間(-10℃〜+2℃)を移動し搬送することが可能。これにより、有人フォークリフトに近い柔軟な作業性を実現し、作業者の負担を軽減する。



冷凍倉庫内で稼働するレーザーAGF「PLATTER Auto」

ニチレイロジグループは冷凍倉庫における業務革新の一環としてAGFの運用に取り組んでおり、同機種で50年の実績を持つ三菱ロジスネクストと共同で開発を進めている。2020年3月からニチレイロジグループ傘下である株式会社ニチレイ・ロジスティクス関西の大阪埠頭物流センターにおいて、冷凍倉庫内での活用を想定した「PLATTER Auto」2台による実証実験を行い、2021年3月より−10℃の環境下での稼働を開始している。



冷凍倉庫内で稼働するレーザーAGF「PLATTER Auto」

三菱ロジスネクストは今後、冷凍庫内という過酷な労働環境において可能な限り作業者が介在しない運用を目指すべく、−25℃クラスで使用可能なレーザーAGFの開発にも着手する。また、三菱重工はグループの総合力を結集・駆使し、AI(人工知能)や機械学習を用いた自律化・知能化ソリューション「ΣSynX(シグマシンクス)」の物流機器への搭載に継続して取り組んでいく。



(山田 航也)