栃木銀行は12日、今年3月期の決算を発表しました。

銀行単体での決算でみると、純利益は前の年に比べて1億円減り16億円となっています。

栃木銀行単体で見てみますと、3月期の決算は経常収益が前の年と比べて8.8%、34億円減って356億円となりました。

一方、店舗の統廃合や新規採用の抑制などを行ったことなどから経常費用は29億円減って322億円となっています。

これにより、銀行単体での経常利益は前の年から6億円減って33億円、純利益は1億円減って16億円となりました。

減益とはなったものの、新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明な中で銀行の基本的な儲けを示す「コア業務純益」は前年と比べて21.1%増えて71億円となっています。

これについて黒本淳之介頭取は「コロナ禍に対して迅速に対応できた結果だ」と述べました。

来年3月期決算の見込みについては経常収益が3.1%減って345億円、経常利益が17.5%減の28億円、純利益が今期と同程度の16億円を見込んでいます。

栃銀の経営企画部によりますと、今年度中にコロナ禍がある程度収束すると想定しているものの、地域経済の回復には時間がかかることなどから、このような予想に落ち着いたということです。