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プロ野球のDeNAが2021年4月1日、横浜スタジアムでヤクルトと対戦し9回11−11で引き分けた。

序盤から壮絶な乱打戦となった一戦は、DeNAが最大5点差をつけたものの、7回に同点に追いつかれドロー。チームは開幕から6試合を終えていまだ白星がなく(4敗2分け)、三浦大輔新監督(47)の苦難の日々が続く。

最大5点のリードも守り切れず...

DeNAはこの日も投手陣が不安定だった。先発・上茶谷大河(24)は初回に先制点を奪われると、早くも2回にヤクルト打線につかまった。1死満塁で中村悠平捕手(30)に犠牲フライを許し、続く山田哲人内野手(28)に3ランを浴びた。連敗ストッパーとして期待された上茶谷は2回5安打5失点で降板し、チームに暗雲がたれこめた。

4点を失った裏の攻撃。DeNA打線が猛反撃に出た。制球に苦しむヤクルト先発・山野太一(22)をつかまえ一挙7得点のビッグイニング。さらに4回にはヤクルト3番手・吉田大喜(23)から2点を奪い、この時点でスコアを11−6とし5点差のリードをつけて中盤に入った。

開幕から白星のないDeNAには5点のリードも足りなかった。5回に1点を返され迎えた7回。4番手・石田健大(28)が2死から適時打を許して1点を失い降板。後を継いだ平田真吾(31)は山崎晃大朗外野手(27)、中村悠平捕手(30)に連続適時打を浴び、ついに同点に追いつかれた。

8・9回は両軍の投手が踏ん張り、試合は引き分けに終わった。

中畑監督時代の13年にも同様の「珍プレー」

低迷するチーム状況を象徴するようなプレーが3回の守備の場面で見られた。

1死1塁、マウンドには国吉佑樹(29)が立ち、受けるのは山本祐大捕手(22)。打席の松本友内野手(26)に対する11球目。松本は空振り三振し、1塁走者・太田賢吾内野手(24)がスタートを切った。山本捕手はすかさず2塁に送球したが、球は無人のベース上を通過しセンターへと転がり、太田はなんなく3塁に進塁した。

遊撃手の大和(33)と2塁手のルーキー牧秀悟(22)の連係ミスによる「失態」。プロとして「笑えない」珍プレーだったが、DeNAでは8年前の2013年8月3日にも同様のプレーがあった。

横浜スタジアムで行われた中日戦。9回2死1塁、5−8の3点ビハインドの場面だった。1塁走者が盗塁をしかけ、鶴岡一成捕手が2塁に送球。しかし遊撃手・梶谷隆幸選手、2塁手・石川雄洋選手いずれもベースカバーに入っておらず球はセンターへ。1塁走者はそのまま3塁へと進塁した。

この日の「珍プレー」を見たファンの中には8年前を思い出したものもいたようだ。13年といえば中畑清氏が監督として指揮を執り、チームは5位に沈んだ。長らく低迷が続いていた時期でもある。今季はここまで勝ち星なしの三浦DeNA。暗いトンネルはどこまで続くのか...。