参加社は今後も順次増える予定です。

「御船印マスター制度」を制定 希望者には認定証も

 神社仏閣でもらえる御朱印の船バージョン「御船印(ごせんいん)」のプロジェクトが、国内の船会社で2021年4月から始まります。

 旅行需要の喚起と発着港の経済活性化を目的に、北海道から鹿児島までの46社が参加。各社が船や航路ごとにプリント版、スタンプ版、手書きなどで御船印を発行し、港や船内などで販売します。御船印集めのための公式船印帳(希望小売価格・税込1980円)も同時発売します。

 多くの地域や参加社をめぐった人を顕彰する「御船印マスター制度」を設け、集めた御船印の数などに応じて、希望者に「一等航海士」や「船長」などの認定証が有料発行されます。夏には公式ガイドブックも発売される予定です。

 運営する御船印めぐりプロジェクト事務局によると、この取り組みは2019年、日本旅客船協会の「船旅アンバサダー」に就任した作家・ライターの小林希さんが提案。その後、協会がプロジェクトを公認し、御船印めぐりプロジェクト事務局が発足したといいます。

 4月開始時の参加社は、「第一番社」の海士から「第四六番社」の太平洋フェリーまでの46社ですが、今後も順次増える予定です。

 なお、鉄道では、第三セクター鉄道等協議会と読売旅行、日本旅行が、「鉄印」を記帳する「鉄印帳」事業を2020年7月から展開しています。


公式船印帳(画像:御船印めぐりプロジェクト事務局)。