「RPGで村人全員に話しかけるのが大変」という意見に「家まで隅々調べる」「中盤あたりで面倒になってスルーする」などの声
RPGに欠かせない要素が、街や集落での聞き込みだ。ところがその欠かせない行為を「しんどくね?」と思っちゃう人がいる。かく言う僕も、正直アレがしんどい……。
先日、5ちゃんねるに「なんJ民『RPGで村人全員に話しかけてる』←これ嘘だよな?」というスレッドが立った。スレ主は「大変やろ」との意見を述べている。大変だよね、実際。(文:松本ミゾレ)
「村人にも話しかけるし全てのツボ、木、本棚、物陰等調べなあかんやろ」
村人に話しかけて得られる情報って基本的にはしょうもないものばかりだし、スーファミとかのゲームだと話しかけようとしたら移動されて、誰もいないマスに向かって「はなしかける」しちゃうことも多かった。
さて、実際スレッドを見てみると、村人に話しかけるというか、探索をしっかり丹念に行うって人は予想に反してかなり多くてびっくりしてしまった。僕なんて「フラグ持ってる村人が自分から近寄ってこい!」としか思えない時すらあるというのに……。
「普通じゃね? 家も隅々まで調べる」
「『ドラクエ7』の全てのエリアで仲間と会話をしたぞ」
「イベントが終わる事に町に戻ってテキスト確かめるぞ」
「全員に話しかけないとムズムズするんや。話の中身は覚えてなくても、とりあえず話しかけないと気が済まない」
「村人にも話しかけるし全てのツボ、木、本棚、物陰等調べなあかんやろ レアアイテム落ちてたらどないすんねん」
このように、律儀に遊んでいる人って存外いるもんだ。これは村人のテキストを打ち込んだ人も嬉しいだろう。一方で「序盤は話しかけるけど中盤辺りから面倒になってスルーするのあるよね」という人もいた。
もはやフラグを立てられなくてもスルーするまでに
正直、今の僕はゲームをしても、あんまり積極的にNPCに話しかけたりはしない。だけど昔はそうでもなかった。村人に話しかけるのが楽しくて仕方がなかった時期もある。
子供の頃なんて、RPGをやってるときに新しい街に到着するとワクワクしたものだ。色んな店を巡って新しい武器を購入したり、酒場でダンジョンの情報を聞き出したり、時には仲間を増やしたり。
下手すると街中をくまなく探索して、住民全員の話を聞くというのも当たり前にやっていた。鶏とか牛とかにまで話しかけてた記憶がある。たまに普通にしゃべる動物とかもいるので面白かった。『FF5』のカエルとか。
ところが、これもだんだん苦痛になっていったのだ……なにせゲームのスペックが向上することで、街も広大になり、配置されるNPCも増大。大勢いる住民の、特定の誰かに話しかけないと次のイベントのフラグが立たないのに、街が広いから探すのもしんどくてダレてしまうようになった。
加えて年齢を重ねておっさん化したことにより、集中力も記憶力も低下。その結果、ある特定の時期だけ村人から受注できるクエストだの、ここぞというタイミングで話しかけないと手に入らない村人からの贈り物だのに片っ端から縁がなくなった。昔はそうなると最初からやり直したくなるものだったけど、今は一切後悔がない。
いい意味で大雑把にゲームをやれるようになったってことなんだろうから、個人的にはこの"ゲームに対する姿勢の劣化"も受け入れている。でも多分そうじゃない人とかが僕のプレイしている姿を見たら、超イライラするんだろう(笑)。