3月、巣立ちの季節です。県内ほとんどの高校で卒業式が行われ、卒業生が慣れ親しんだ学び舎に別れを告げ人生の新しいステージに向けて一歩を踏み出しました。

足利市西宮町の足利工業高校です。この学校は発生から9日目を迎えた山林火災で被害を受けた両崖山と天狗山のふもとにあります。

先週は山林火災の影響で休校や午前中の授業だけになった日もありましたがその後、鎮圧に向かったため予定通り卒業式が行われました。

コロナ禍のため在校生は代表の生徒のみ、卒業生の保護者は生徒1人につき1人に参加者を限定し、例年より少ない人数で催されました。

それでも、3年生190人は無事にこの日を迎えられた喜びと支えてくれた教諭や保護者、地域の人々への感謝の思いを胸に慣れ親しんだ学び舎を巣立っていきました。

中には、今回の山林火災で地元の寺から仏具などを運び出すボランティアをした卒業生もいて、消火活動に力を尽くす人々への感謝の思いを語りました。