税込2万円前半の超高コスパな5Gスマホ「Redmi Note 9T」をチェック!

既報通り、Xiaomi(以下、シャオミ)は2日、日本市場向けに5Gおよびおサイフケータイ(FeliCa)に対応したソフトバンク向けスマートフォン(スマホ)「Redmi Note 9T(型番:A001XM)」およびSIMフリースマホ「Redmi 9T(型番:M2010J19SR)」(いずれもXiaomi Communications製)を発売すると発表した。

またソフトバンクは18日、Redmi Note 9Tを2021年2月26日(金)に発売すると発表した。価格(金額はすべて税込)は公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」などの直営店では21,600円(分割450円/月×48回など)と、5Gやおサイフケータイ(FeliCa)に対応しながらも税抜きで2万円を切る低価格を実現している。

さらに48回払いで購入して24カ月目以降に返却などの条件を満たすことで25回目以降の残債が免除される「トクするサポート+」の対象機種にもなっており、特典を利用すると実質負担額が10,800円になるほか、他社から乗り換え(MNP)およびSoftBank学割に加入する新規契約の場合は一括1円で販売されている。

今回はそんな超高コスパのRedmi Note 9TをXiaomi Japanからお借りしたので、開封レビューとして本体外観や同梱品、基本仕様などを中心にレビューする。


個装箱を手に持ったところ

シャオミの「Redmi」シリーズはエントリーモデルでありながらミッドレンジ級の性能を備えつつ低価格を実現しており、世界的にも人気の高い。日本向けには昨年6月発売の「Redmi Note 9S」が初のRedmiシリーズとして発売され、それに続くさらなる低価格ゾーンという位置付けで2月5日にRedmi 9Tが発売された。

2つのモデルに続いて発売されたRedmi Note 9Tは日本でのRedmiシリーズとしては3機種目で、同社としては初のおサイフケータイ(FeliCa)に対応した製品となっており、また同社としては昨年にauから発売された「Mi 10 Lite 5G XIG01」に続く5G対応かつ移動体通信事業者(MNO)向け製品だ。

Redmiシリーズとしては初の5G対応かつMNO(以下、キャリア)向けであり、そのため、これまでのSIMフリーモデルとして販売されていたRedmi Note 9SやRedmi 9Tとは異なる点が数多くある。


個装箱側面に本体スペックや同梱品の記載



内容物一式



「お願いとご注意」の冊子の中身



「クイックスタート」を広げた表面



「クイックスタート」を広げた裏面



専用ケースはクリアタイプの「ソフトケース」

パッケージには本体の他にACアダプターやUSB Type-Cケーブル、SIM 取り出し用ピン、ソフトケース、クイックスタート、お願いとご注意(冊子)を同梱する。クイックスタートの用紙やお願いとご注意の冊子はすべて日本語表記で、これまでのRedmi Note 9SやRedmi 9Tで同梱されていたユーザーガイドと保証書とは異なっており、こうした用紙類もキャリア仕様となっている。


本体正面(画像=左)と背面(画像=右)



Redmi Note 9Tを手に持ったところ

本体サイズは高さ約162mmx幅77mmx厚み9.1mm、重量は約200g、約6.53インチの液晶ディスプレイはアスペクト比が19.5:9、解像度がFHD+(1080×2340ドット)、コントラスト比が1500:1(typ)、輝度が450nits(typ)、前面を覆うガラスは「Corning Gorilla Glass 5」を採用している。

本体サイズやディスプレイサイズ、解像度はRedmi 9Tとほぼ同等だが、輝度が400nitsから450nitsにアップし、Gorilla GlassもRedmi 9Tは3だったが、Redmi Note 9Tでは5を採用している。ちなみにRedmi Note 9Sと同様にRedmi Note 9Tも製品名に「Note」と付いているため、大画面スマホのイメージを持ちやすく、それ自体は間違っていないが、特別なペン入力機能は搭載していない。

背面デザインはサラサラともザラザラとも言える独特の質感のテクスチャーを採用しており、これはRedmi 9T同様「指紋付着防止テクスチャー」と呼ばれ、指紋跡が付きにくくなっている。本体のカラーバリエーションは「ナイトフォールブラック」と「デイブレイクパープル」の2色展開で、今回お借りしたのは「デイブレイクパープル」だ。


本体正面向かって左側面(画像=上)と右側面(画像=下)



上部側面(画像=上)と下部側面(画像=下)

本体正面に向かって左側面にはSIMカード/microSDカードトレイを、右側面には音量(上下)キーと指紋センサーを搭載した電源(スリープ)キーを備える。上部側面にはセカンドマイクとスピーカーを、下部側面には3.5mmイヤホンジャック、送話口/マイク、USB Type-C接続端子、スピーカーを搭載している。本体上下の2カ所にスピーカーを搭載したデュアルスピーカー仕様はRedmi 9Tと同様だ。


SIMカード/microSDカードトレイを取り外したところ

SIMカード/microSDカードトレイは本来であれば、nanoSIMカード(4FF)を2枚セットできるデュアルSIMと、microSDカードもセットできるトリプルスロットだが、nanoSIMカードスロットは1枚分閉じられており、シングルSIM仕様になっている。microSDカードは最大512GBまでのmicroSDXCに対応する。


本体正面下部



前面の左上にフロントカメラを搭載

画面左上に配置されたパンチホール部分には約1300万画素CMOS/広角カメラ(F2.25)を搭載する。自撮りをたくさんする人にとっては盛れる写真を撮影しやすい「ビューティ」機能や背景をボカして被写体を際立たせる「ポートレートモード」にも対応している。


背面のカメラ部分



背面のおサイフケータイマーク



背面下部にはRemiと5Gの表記

背面は縦向きデザインで、上部に3つのカメラとLEDライトを搭載する。メインの広角カメラは、4画素を1つにまとめて明るく撮影できる「4in1 Super Pixel(スーパー ピクセル)」に対応している。各カメラの仕様は以下の通り。

・右上に配置:約4800万画素CMOS(1/2型、1画素0.8μm、1.6μm 4in1 スーパーピクセル対応、PDAF対応)/メイン(広角)カメラ(F1.79)
・左上に配置:約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/深度センサー(F2.4)
・左下に配置:約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロカメラ(F2.4、焦点距離4cm)

AIによる最適化はもちろん、背景をボカして被写体を際立たせる「ポートレート」モード、ISOやシャッタースピード、ホワイトバランスなどを手動で設定できる「プロ」(マニュアル)モードのほか、「パノラマ」や「スローモーション」「タイムラプス」など、さまざまな撮影ができる。カメラ機能については改めてレビューする予定だ。

なお、Remi Note 9SやRemi 9Tでは超広角カメラも搭載した4眼カメラだったが、Remi Note 9Tでは超広角カメラを搭載しない3眼カメラ仕様となっている点は大きく異なる部分だ。


本体正面。左からRedmi Note 9S、Redmi 9T、Redmi Note 9T



本体背面。左からRedmi Note 9S、Redmi 9T、Redmi Note 9T

写真を見てわかるように3機種ともほぼ同等のサイズ感だ。3モデルの本体サイズと重量、ディスプレイサイズ、バッテリー容量のカタログスペックは以下の通り。

機種Redmi Note 9TRedmi 9TRedmi Note 9S
画面6.53型FHD+
1080×2340ドット
6.53型FHD+
1080×2340ドット
6.67型FHD+
1080×2400ドット
大きさ162×77×9.1mm162.3×77.3×9.6mm165.75×76.68×8.8mm
重さ200g198g209g
電池容量5000mAh6000mAh5260mAh



デフォルトのホーム画面は3画面



左から「5Gサービス」フォルダのアプリアイコン、「Google」フォルダのアプリアイコン、「SoftBank」フォルダのアプリアイコン

ホーム画面はデフォルト状態で左右中央の3画面となっており、「5Gサービス」「Google」「SoftBank」の各フォルダ内にもアプリアイコンが収められている。キャリア(ソフトバンク)向けのため、キャリアサービスに関するアプリアイコンが数多く存在する。


アプリドロワー(アプリ一覧)画面(クリックで画像拡大)



「アプリドロワー画面」の画面(画像=左)、「アプリのカテゴリーを管理」の画面(画像=右)

ホーム画面を下から上にスワイプすると縦にスクロースするアプリドロワー(アプリ一覧)が表示される。このアプリドロワーでは、アプリアイコンをカテゴリーごとに収めることができるほか、画面右上の3本線メニューでカテゴリーの管理や背景色の変更など各種設定が可能だ。


「設定」画面(クリックで画像拡大)



「設定」→「ホーム画面」ではホーム画面のさまざまな設定ができる



「ホーム画面モード」の選択画面



「ホーム画面モード」で「クラシック」に変更したホーム画面

設定→ホーム画面→ホーム画面モードで、ホーム画面の種類を選択できる。実は、これまでのRedmi Note 9SやRedmi 9Tでは、デフォルトのホーム画面モードは「クラシック」だったが、Redmi Note 9Tでは、アプリドロワーを使用するモードがデフォルトになっていた。

「クラシック」に切り替えるとアプリドロワーが表示されなくなる代わりに、ホーム画面が横に2ページ増えて、すべてのアプリアイコンがホーム画面に表示される。わかってはいたものの、キャリア仕様になるだけでこんなにもアプリアイコンが増えてしまうのは衝撃だ。


「モバイルネットワーク設定」の画面(画像=左)、「優先ネットワークタイプ」の画面(画像=右)

SIMカードをセットした状態で「設定」→「モバイルネットワーク設定」→「優先ネットワークタイプ」と進むことで、Redmi Note 9Tが5G通信に対応していることが確認できる。


「接続と共有」の画面(クリックで画像拡大)

また、Redmi Note 9Tはおサイフケータイ(FeliCa)にも対応している。「設定」から「接続と共有」をタップすれば「NFC」の各種設定項目が表示される。そして、アプリ一覧を確認すると「おサイフケータイ」のアプリアイコンもあるため、プリインストールされていることがわかる。おサイフケータイを利用する場合は、このおサイフケータイアプリで各種設定をすることになる。


「デバイス情報」の画面(画像=左)、「すべての仕様」の画面(画像=中央)、「ストレージ容量」の画面(画像=右)

OSはAndroid 10をベースにした独自のユーザーインターフェース(UI)「MIUI(ミーユーアイ)」のバージョン12を搭載している。今回、開封して起動した際にMIUIのアップデートが開始されたため、アップデート後の詳細なバージョンは「MIUI Global 12.0.8 安定版 12.0.8.0(QJEJPSB)」となっている。内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は64GBで、外部ストレージは最大512GBまでのmicroSDXCカードに対応する。また、生体認証として指紋認証と顔認証に対応する。

チップセット(SoC)はMediaTek製「Dimensity 800U」を搭載し、最大2.4GHz駆動オクタコアCPUとMali-G57 "Valhall" アーキテクチャーGPUを備える。内蔵バッテリーは5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、18W急速充電に対応。

通信ネットワークは5G(Sub6)、4G LTE(FDD-LTE方式およびAXGPを含むTDD-LTE方式)、3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)に対応し、無線通信周りは無線LAN(Wi-Fi)がIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4GHzおよび5GHz)に、Bluetoothはバージョン5.1に対応する。

防水や防塵、耐衝撃性能、地上デジタルテレビ(ワンセグ・フルセグ)、赤外線通信、ワイヤレス充電には対応していない。最後に開封した様子の動画と、Redmi 9Tと比較した動画を紹介する。





通信方式こちらを参照
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ約77×162×9.1mm/約200g
連続通話時間/
連続待受時間
FDD-LTE網約2200分/約450時間
AXGP網−/約430時間
フルセグ/ワンセグ−/−
ディスプレイ約6.53インチ フルHD+(2340×1080ドット)
TFT
カメラメイン有効画素数約4800万画素+約200万画素+約200万画素
サブ有効画素数約1300万画素
防水/防塵−/−
BluetoothVer.5.1
おサイフケータイ
内蔵メモリー(RAM)4GB
内蔵ストレージ64GB
外部ストレージ/推奨容量microSDXCカード(別売)/最大512GB
CPU(クロック数/チップ)オクタコア(2.4GHz+2.0GHz)/Mediatek Dimensity 800U
電池容量5000mAh
Wi-Fi(対応規格、周波数)IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz)
OSAndroid 10
カラーバリエーションナイトフォールブラック、デイブレイクパープル




記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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