まるでロミオとジュリエット?みつえと福助
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 現在、11週目を迎えている連続テレビ小説「おちょやん」(月〜土、NHK総合・午前8時〜ほか)。今週の見どころを振り返ってみたい(一部、あらすじに触れています)。

 「おちょやん」は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれた竹井千代(杉咲花)が、女優の道を駆け上がっていく姿を描く物語。2月15日からは第11週「親は子の幸せを願うもんやろ?」が放送されている。

 第11週では、鶴亀家庭劇の初興行が大成功で終わって次の公演も決まるなか、菊(いしのようこ)の息子である福助(井上拓哉)と、シズ(篠原涼子)の一人娘であるみつえ(東野絢香)の恋模様にスポットライトが当たった。事情を知った千代が仕掛けた岡安総出の説得作戦もむなしく、犬猿の仲である母親たちは和解の素ぶりを見せない。果ては、福助とみつえが駆け落ちしようと企てるまでになる事態に。

 そんなロミオとジュリエットのような悲恋の二人を演じた井上と東野に、視聴者からは熱い視線が集まっている。1995年生まれの井上は「劇団Patch」の一員としても活動しており、朝ドラには「あさが来た」「べっぴんさん」「わろてんか」「まんぷく」に続いて5度目の出演となった。一方の東野は大阪府出身で1997年生まれ。170cmという高身長の持ち主で、多くの舞台作品やドラマ「猪又進と8人の喪女〜私の初めてもらってください〜」などに出演しており、今作で初の朝ドラ出演を果たしている。

 また、福助とみつえの恋物語の一方で、次の興行に向けて母の無償の愛を描いた「母に捧ぐる記」で公演をうちたいと考えていた一平(成田凌)。ところが、千之助(星田英利)から大きな手直しを食らってしまう。題名も「マットン婆さん」と大きく異なるものになったが、その本番では千之助のアドリブ演技によって、一平は図らずも自分が描きたかったものが表現されていたことに気がつく。

 さらには千代も、娘の思い出を語るシズの母親の心に触れるとともに、千之助の容赦ないアドリブ芝居からあることを教えられるのだった。そして、福助とみつえの恋の行方は……。(編集部・大内啓輔)