夫以外の人に心が動いたら。「不倫」になる前に考えたい3つのこと
長い夫婦生活、夫のことがどんなに好きで結婚しても、別の人に心が惹かれてしまう…。
「よくドラマやニュースで見るような「不倫」や「浮気」問題、意外と身近でも起きています」と話すのは、精神疾患の方のケアのほか心の不調や、家族や人間関係など多くの相談を受けている、精神保健福祉士でライターの東亜衣子さん。夫以外の人を好きになってしまったという相談を受けることも少なくないそう。
「有名人などにときめく分にはよくても、それが恋愛に発展する可能性があるような関係性にある相手の場合には、もちろん冷静な判断が必要です」。その具体的な方法について教えてもらいました。
もしも夫以外の人を好きになったら…(※写真はイメージです。以下同)
長年結婚生活を送っていると、夫への恋愛感情がなくなったり、ほかの人が魅力的に見えてしまうということがあっても不思議ではありません。一生、同じ気持ち、同じ温度で同じ人を好きでい続けることは不可能に近いこと。
しかし、既婚者の恋愛は、やはりリスクがつきもの。夫に知られてしまえば、離婚を言い渡されても仕方ありませんし、お子さんのいる家庭では、及ぼす影響はかなり大きいと考えられます。
恋愛をしているときは、お花畑と言われるようになかなか冷静な判断がつかず、勢いで離婚をして、結局はその大恋愛だと思った相手ともうまくいかず、後悔しているという方もいらっしゃいます。私が相談を受けた場合にお伝えしている「相手と恋愛関係になる前に、実行してほしいこと」をご紹介します。
気になっている人と、まずは3か月間一切の連絡を絶ってください、とお伝えしています。
姿の見える場所になるべく行かないようにする。同じ会社などそれが難しい場合も、なるべく接点を持たないようにする。気になる相手ののSNSを見ることも禁止。向こうから連絡が来る場合も、必要なことのみ答えるようにしてもらいます。
なかなか難しいと感じる場合は、距離を取るためにできることをなるべくたくさん紙に書き出すのがおすすめです。
初めは苦しくても、自分の気持ちを確かめるための大切なステップですから、なんとか乗り越えていただきます。すでに頻繁に連絡を取っていた場合には「3か月ほど忙しくなるから、あまり返事できなくなるけどごめんね」などと言っておくのもいいと思います。
<距離を置くことで見えてくること>
距離を置くことで見えてくることが必ずあります。
自分の今の生活がなにを中心にまわっているのか、なにを大切にするべきか、3か月の冷却期間でじっくり考えていただきます。
その気持ちは現実逃避ではありませんか? 変わらない日常を送っている自分から逃げたいと思っていませんか? 距離が近いと判断が鈍ります。好きという気持ちが先に走ってしまうからです。
既婚者が夫以外と恋愛関係になるということは、いつ離婚になってもおかしくない状況になるということ。そうなる前に、一度立ち止まることがやはり重要。恋愛関係になってしまえば冷却期間を置くことは難しくなります。相手の気持ちがどうかわからないという段階で3か月の我慢が今後の判断に影響してきます。
「今の生活をすべて捨てられますか?」
その3か月を過ごしたあとにする質問です。ほとんどの方はあきらめるとおっしゃいます。どうしてあんなに惹かれていたのかわからないという方もいらっしゃいます。
距離を置いて相手を見ることで、惹かれていた目線とは違う目線で相手を確認し、それまでとは違う一面が見えることもあるのです。これこそが、お花畑からの解放。今の結婚生活を簡単には捨てられないという結論に至る方が多いのです。
夫に不満があったとしても、自分に惹かれる人ができて、その人と一緒になるために離婚するとなれば、それは夫を大きく傷つける行為になるでしょう。そして、結婚生活が長ければ長いほど、両親や周りにいる人など傷つける人も多くなります。人を傷つけると自分もその分傷つきます。自分を守るためには、人を傷つけないということもとても大切なことだと思います。
また、元々夫に不満がある場合は、恋愛に逃避するのではなく、まずはきちんと夫と向き合う時間を設けてみることをおすすめします。
好きというのは人の感情ですから、だれにも止められません。人を傷つけて自分も傷ついてもその選択をする方もいらっしゃいます。その際の私からのアドバイスはこちらです。
「本当に好きなら、不倫はやめておきましょう」
離婚をして、恋愛をできる状況になってからその人との恋愛を進めていけばいいのです。本気ならそれができるはずです。
本来、人を好きになることはとてもわくわくして幸せなことです。そう考えると、今既婚の身であれば、アイドルや俳優をかっこいいと憧れの気持ちで見て、ときめいているのが健全なのかもしれませんね。
●教えてくれた人
ライター・精神保健福祉士。地域に根づいた精神保健福祉に20年以上携わり、精神障害者の支援やケアだけでなく、不眠やうつ、家族の悩み、人づき合いの悩み、だれにでも起こる心の不調を感じたときの乗り越え方などさまざまなアドバイスをしている。公私問わず、年間100件を超える相談に応じている。
「よくドラマやニュースで見るような「不倫」や「浮気」問題、意外と身近でも起きています」と話すのは、精神疾患の方のケアのほか心の不調や、家族や人間関係など多くの相談を受けている、精神保健福祉士でライターの東亜衣子さん。夫以外の人を好きになってしまったという相談を受けることも少なくないそう。
もしも夫以外の人を好きになったら…(※写真はイメージです。以下同)
夫以外の男性を好きに。一線を超える前にやってほしいこと
長年結婚生活を送っていると、夫への恋愛感情がなくなったり、ほかの人が魅力的に見えてしまうということがあっても不思議ではありません。一生、同じ気持ち、同じ温度で同じ人を好きでい続けることは不可能に近いこと。
しかし、既婚者の恋愛は、やはりリスクがつきもの。夫に知られてしまえば、離婚を言い渡されても仕方ありませんし、お子さんのいる家庭では、及ぼす影響はかなり大きいと考えられます。
恋愛をしているときは、お花畑と言われるようになかなか冷静な判断がつかず、勢いで離婚をして、結局はその大恋愛だと思った相手ともうまくいかず、後悔しているという方もいらっしゃいます。私が相談を受けた場合にお伝えしている「相手と恋愛関係になる前に、実行してほしいこと」をご紹介します。
●気になる人と精神的・物理的に距離を置く
気になっている人と、まずは3か月間一切の連絡を絶ってください、とお伝えしています。
姿の見える場所になるべく行かないようにする。同じ会社などそれが難しい場合も、なるべく接点を持たないようにする。気になる相手ののSNSを見ることも禁止。向こうから連絡が来る場合も、必要なことのみ答えるようにしてもらいます。
なかなか難しいと感じる場合は、距離を取るためにできることをなるべくたくさん紙に書き出すのがおすすめです。
初めは苦しくても、自分の気持ちを確かめるための大切なステップですから、なんとか乗り越えていただきます。すでに頻繁に連絡を取っていた場合には「3か月ほど忙しくなるから、あまり返事できなくなるけどごめんね」などと言っておくのもいいと思います。
<距離を置くことで見えてくること>
距離を置くことで見えてくることが必ずあります。
自分の今の生活がなにを中心にまわっているのか、なにを大切にするべきか、3か月の冷却期間でじっくり考えていただきます。
その気持ちは現実逃避ではありませんか? 変わらない日常を送っている自分から逃げたいと思っていませんか? 距離が近いと判断が鈍ります。好きという気持ちが先に走ってしまうからです。
既婚者が夫以外と恋愛関係になるということは、いつ離婚になってもおかしくない状況になるということ。そうなる前に、一度立ち止まることがやはり重要。恋愛関係になってしまえば冷却期間を置くことは難しくなります。相手の気持ちがどうかわからないという段階で3か月の我慢が今後の判断に影響してきます。
●今の生活を捨ててでも、一緒になりたい相手なのか考える
「今の生活をすべて捨てられますか?」
その3か月を過ごしたあとにする質問です。ほとんどの方はあきらめるとおっしゃいます。どうしてあんなに惹かれていたのかわからないという方もいらっしゃいます。
距離を置いて相手を見ることで、惹かれていた目線とは違う目線で相手を確認し、それまでとは違う一面が見えることもあるのです。これこそが、お花畑からの解放。今の結婚生活を簡単には捨てられないという結論に至る方が多いのです。
夫に不満があったとしても、自分に惹かれる人ができて、その人と一緒になるために離婚するとなれば、それは夫を大きく傷つける行為になるでしょう。そして、結婚生活が長ければ長いほど、両親や周りにいる人など傷つける人も多くなります。人を傷つけると自分もその分傷つきます。自分を守るためには、人を傷つけないということもとても大切なことだと思います。
また、元々夫に不満がある場合は、恋愛に逃避するのではなく、まずはきちんと夫と向き合う時間を設けてみることをおすすめします。
●それでも夫以外の人を選ぶときは…
好きというのは人の感情ですから、だれにも止められません。人を傷つけて自分も傷ついてもその選択をする方もいらっしゃいます。その際の私からのアドバイスはこちらです。
「本当に好きなら、不倫はやめておきましょう」
離婚をして、恋愛をできる状況になってからその人との恋愛を進めていけばいいのです。本気ならそれができるはずです。
本来、人を好きになることはとてもわくわくして幸せなことです。そう考えると、今既婚の身であれば、アイドルや俳優をかっこいいと憧れの気持ちで見て、ときめいているのが健全なのかもしれませんね。
●教えてくれた人
【東 亜衣子さん】
ライター・精神保健福祉士。地域に根づいた精神保健福祉に20年以上携わり、精神障害者の支援やケアだけでなく、不眠やうつ、家族の悩み、人づき合いの悩み、だれにでも起こる心の不調を感じたときの乗り越え方などさまざまなアドバイスをしている。公私問わず、年間100件を超える相談に応じている。