家が片づかない原因のひとつは“ものが多いこと”。そうはわかっていても、なかなか減らせない。しかもおうち時間が増えたことで、ますますものが増えている…。そんな声も聞かれます。

「ものがあふれすぎて隙間で生活するハメに…」なっていたのを見直して、心地よい暮らしを手に入れたのは、「ESSE暮らしグランプリ2020」でグランプリを受賞したほそこしまちこさん。“ものとのつき合い方”を教えてもらいました。

もののもち方と手放す基準を見直してすっきり!



3人のお子さんと5人暮らしのほそこしさん。家族が多いぶん、ものの量も半端なく、「なんとなくで買ったり、とりあえず残しておいたり…で、ものが増えて収拾のつかないことに…」。まずは、ものをもつ基準を明確にしました。

●子どもの作品を全部残す…をやめた



<厳選して大切に飾る>


子どもの作品を額に入れてインテリアに

なかなか捨てがたい子どもの作品ですが、全部残そうとすればものが増える一方。多くは写真に撮って処分し、お気に入りだけ残して季節に合わせて飾ることに。
「その方が子どもも“大切にしてくれてる!”とうれしそうです」


リビングにさりげなく和みコーナーを。


季節ごとに飾るものをチェンジします。

●食器を5人分そろえる…をやめた



<お気に入りだけにしてバラバラでもよし>


たくさんもっていた食器は、お気に入りだけ残すことに。
「割れてしまったりして、家族分の数がそろわなくてもOK。ある食器で回すようにしました。気に入っている食器だと、バラバラでも案外まとまって見えるんです(笑)」

●1年に1回まとめて捨てる…をやめた



<15分だけときどきがんばる>


少しずつたまった不要なものを、まとめて処分するのは意外と重労働。気が向いたとき、15分だけ集中してちょこちょこ捨てに。
「整理する場所を決めて、スマホのタイマーをセット。気分が乗れば、そのままさらに続けることも」

●お下がりはとりあえず残す…をやめた



<劣化しないものだけ保管>


以前は長男の服を二男用にほぼすべて残していましたが、シミがついていたり、経年劣化で結局着ないことも。
「質がよくて流行も関係なく、絶対に着ると確信できるものだけ残すことに。管理がグンとラクになりました」

●家族の趣味に口出し…をやめた



<見せる収納にすると自己管理してくれた>


夫の趣味の釣り道具が少しずつ増え、家のあちこちに置かれてイライラの原因に。
「これは長く続く趣味だなと観念し、専用のスペースをつくったんです。お店のように並べると、むやみに散らかることもなくなりました」

●暮らしを円滑に回す声がけポイント



<文句があるときは角の立たないツッコミで>

趣味のものが増えると、「また買ったの?」と言いたくなることも。なにも言わないのもストレスなので、「景気に貢献してるの?」「釣り具屋の仕入れ?」など冗談ぽく言ってケンカ防止に。

これは必要、これはいらない。の基準をあらためて見直してみると、じつはなくても困らなかったりするものもあります。ものとじっくり向き合って、暮らしに見合った適正なものに厳選すること。管理できる範囲を超えないことも大切です。

●【ほそこしまちこさん】



夫(46歳)、長男(15歳)、長女(9歳)、二男(6歳)の5人家族。住まいは3LDKのマンション。整理収納アドバイザーとして活躍し、インスタグラム@migliohome15
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<撮影/林ひろし 取材・文/ESSE編集部>